女子の文理選択調査
2024-12-24 11:24:32

女子の文理選択に関する調査、母親の影響が男子の1.6倍という結果に

女子の文理選択における影響要因



公益財団法人山田進太郎D&I財団は、スタディプラス株式会社と連携して高校生と大学生を対象に「文理選択に影響を与える要因」に関する調査を実施しました。この調査は2024年4月に行われ、8831名が参加しました。以下に調査の主な結果を詳述します。

女子の理系志望と母親の影響


調査によると、中学校3年生で理系を志望する女子は45.2%に対し、男子は58.7%と、約13.5ポイントの差が生まれています。この重要な差は、女子学生が理系よりも文系を志向しがちであることを示唆しています。また、進路選択において女子が母親から受ける影響は、男子よりも1.6倍多いという結果も驚きをもたらしました。女子の29.5%が母親からのプラスの影響を感じており、これは男子の18.7%と比較すると明らかです。

理系女子の父親からの影響


理系を選択した女子たちは、母親からの影響に加えて、教員や父親からも積極的に支援を受けています。特に理系女子は父親からの影響が文系女子の約2倍弱であることが示されています。父親からの影響は、理系女子にとって非常に重要な要素となっていると言えるでしょう。さらに、教員の影響も重要であり、教員が女子学生に与えるプラスの影響について重要視されています。

理系体験率の調査結果


理系に関連する体験をしたことがある学生は全体で約40%であり、特に理系選択者の体験率は文系選択者よりも6.8ポイント高いとのことです。このことは、理系分野への関心が体験を通じて育まれていることを示しています。興味深いことに、男女間の理系体験の有無にはほとんど差がないことがわかりました。特に印象に残った理系体験としては、男女ともにプログラミングやロボット製作のワークショップが人気です。

自己認識の違い


調査では、「理系に向いている」と感じる女子は31.2%に留まり、男子は50.1%となっており、自己認識に20ポイント近い差が見られます。また、理系科目の成績に対する自信に関しても、男子の60%が自信を持つと答えたのに対し、女子は41.7%とこちらも大きな差が存在します。これにより、女子学生は理系に対する自己評価が低い傾向があり、進路選びにも影響していることでしょう。

結論


調査結果により、文理選択における男女の差は依然として大きく、特に女子学生は母親や教員からの影響を強く受けていることが明らかになりました。理系教育のさらなる推進と、家庭や学校での支援が求められます。今後の進路選択において、より多くの女子学生が理系分野に進むことができるような環境を整備することが重要です。これにより、より多様性に富んだ社会の実現に寄与できることでしょう。


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