戦争の傷跡を乗り越えた愛の物語と舞台『坂道』が上演決定

舞台『坂道ー長崎、79年目の夏』の魅力

2024年8月、長崎を舞台にした感動の舞台『坂道ー長崎、79年目の夏』が上演されます。この作品は、悲劇的な歴史の中でさまざまな愛の形を描き、観客に深い感動をもたらします。原作は海宝直人が歌う『坂道』で、この歌は長崎の被爆者をテーマにした映画の主題歌でもあります。

歴史と愛の交差点

この舞台は、一般財団法人日本財団DIVERSITY IN THE ARTSが主催し、多様な背景を持つ大学生や当事者が積極的に参加して制作されます。79年前に起きた原爆投下からの記憶を基に、戦争がもたらす悲しみと、愛する人との絆を描く物語が展開されます。圧倒的なリアリティで表現される戦争の影響は、現代に生きる私たちにも根強いメッセージを届けてくれることでしょう。

アクセシビリティに配慮した公演

観客の方々が楽しんで観劇できるよう、手話通訳や全編字幕表示、さらには「リラックス公演」を設けるなど、多様な配慮がなされています。特に8月15日に行われるリラックス公演では、観客が自由に動いたり声を出したりしても良いという新しい形の演劇鑑賞が実施されます。これにより、より多くの方が気軽に劇場の感動を体験できるのです。

出演者とスタッフ

舞台には、百名ヒロキや永嶋柊吾、中野太一など、さまざまな才能を持つ若手俳優が出演。脚本・演出は砂川幸子が手掛け、音楽はTeam 3 ninが担当します。特に吉永小百合さんによる朗読が物語に深みを与え、観客を作品の世界へと引き込むことでしょう。

チケットと観劇サポート

観劇を希望される方は、公式サイトからチケットを購入することができます。車椅子席や手話が見やすい席、補助犬同伴席など、観劇サポートが必要な方への取り組みも行われています。これにより、すべての方が公平に舞台を楽しむことができる環境が整えられています。

True Colors Festivalとは

この舞台は、True Colors Festivalの一環として開催されます。多様な文化や背景を持つアーティストたちが共に作り上げることで、観客に対して「真の色」を体現し、互いの違いや特性を認め合う未来社会を創出することが目的となっています。これにより、観劇体験がより豊かになると共に、異なる視点を尊重する場を提供しています。