新たな視点からアートを楽しむ
東京の天王洲で、アートを身近に楽しむための新たな取り組みが行われます。2月21日から24日までの間、電通、WHILL社、そして天王洲・キャナルサイド活性化協会によるワークショップ「ウィルでふだんクエスト」が開催され、免許不要の近距離モビリティ「WHILL」に乗った参加者たちがアートイベントを巡ります。
このワークショップは、障害の有無や年齢にかかわらず、誰もがアート鑑賞を楽しむことができる社会を実現することを目的としています。65歳以上の高齢者が総人口の約30%に迫る中、国や企業が一丸となってよりインクルーシブなアート文化の発展を目指す動きが活発化しています。
具体的な活動内容
参加者は、天王洲で行われる「天王洲・キャナルサイド プロジェクションマッピング HOKUSAI IMMERSIVE ART」と、「動き出す浮世絵展 TOKYO」において、アートを体感します。アートイベントを巡る中で、電通とWHILL社及び活性化協会のメンバーがウィルユーザーと対話をしながら、さまざまな視点からアートの楽しみ方を探ります。
電通が開発した新プログラム「ウィルでふだんクエスト」では、ウィルを用いた移動体験を通じて、参加者同士、また障害を持つ方々との共創が促進されます。このプログラムは、アートの魅力をより多くの人々に届ける手段として、さらなるアイデアの創出を目指しています。
これからの社会に向けて
WHILL社は、どんな場所でも利用できる移動サービスを全国展開し、アート鑑賞時におけるウィルの活用可能性を模索しています。また、天王洲・キャナルサイド活性化協会は「水辺とアートの街・天王洲」の特性を生かし、地域の魅力を引き出すコンテンツを創出していく役割を担っています。
今後も電通は、これらの活動を通じて、アートと社会の結びつきを強化し、だれでも参加可能なイベントを通じて市民の文化的な感動の共有を推進していく予定です。
まとめ
東京・天王洲でのこの取り組みが成功すれば、障害の有無にかかわらず、誰もがアートを手軽に楽しむことができる社会の実現に近づくことでしょう。アートイベントは、ただ観るだけではなく、参加者が自身の視点を持って新たな発見をする場として、今後も進化していくことが期待されます。