YOKOITO、後処理装置「ASM VX1」で3Dプリント品質を大幅向上

株式会社YOKOITOの新サービス、ASM VX1の導入

株式会社YOKOITOは、3Dプリンティング技術の普及を目指し、最新の後処理装置「ASM VX1」を導入しました。この装置の導入により、蒸気スムージング技術を用いた新たな後処理サービスを開始し、3Dプリントの品質を大幅に向上させます。

蒸気スムージング技術とは？

蒸気スムージングは、特別な溶剤を蒸気化し、その蒸気を使用して3Dプリントの表面をわずかに溶融させる後処理の方法です。この方法によって、3D造形品の表面が滑らかになり、射出成形品に匹敵する品質が実現します。これにより、3Dプリントの外観や機能が大幅に改善され、実用的な用途の拡大が期待されています。

後処理サービスの概要

YOKOITOの新サービスは、Additive Manufacturing（AM）事業「Yokoito Additive Manufacturing (YAM)」の一環として展開されます。VX1は、粉末焼結方式（SLS）やMulti Jet Fusion（MJF）方式で造形された樹脂パーツに対応しており、これらの部品は、射出成形品に近い平滑な仕上がりが可能になります。

また、YAMの「プロダクションサービス」において、3Dプリント造形サービスのオプションとして提供されるほか、外部で製造されたパーツに対する処理も受け付けています。
開始時点では、「PA12」および「PA12ベース材料」に対応しており、将来的にはさらに多くの材料に拡充する予定です。

YAMの取り組みと目指す未来

YOKOITOは、AM技術の可能性を広げるため、新しい技術の提供を積極的に行っています。AM技術がモノづくりの現場に根付くことを目指し、ますます多くの場面での利用を促進していく方針です。
「全てのアイディアをカタチにできる社会を目指す」という企業のミッションのもと、YOKOITOはAM技術を通じた生産プロセスの革新を推進しています。

会社情報

株式会社YOKOITOは、2014年の設立以来、歯科向けや一般向けの3Dプリンター販売からスタートし、AM技術の研究と普及を目指して活動してきました。2021年には「Yokoito Additive Manufacturing」という新ブランドを立ち上げ、京都市内に製造施設を設置。現在、1200を超える顧客に対して、AM技術に関するトータルなソリューションを提供しています。

今後も引き続き、YAMはAM技術の発展に寄与し、新たな技術・サービスを通じて製造業の進化を支えていきます。