介護ビジネスの未来を担う次世代リーダー育成講座
介護業界には現在、変化が求められています。高齢化社会が進み、介護を必要とする高齢者の数は年々増加しており、これに対応するための次世代リーダーの育成が急務です。そうした中、国立大学法人小樽商科大学ビジネススクールは、2024年2月から新たに「ネクストリーダーの経営学 ~介護ビジネスの革新的戦略~」という特別講座を開講することを発表しました。この講座は、介護ビジネスにおけるマネジメントやリーダーシップに焦点を当て、実践的な知識とスキルを提供することを目的としています。
講座概要
受講期間は2024年2月14日から7月末日まで、全体行程はオンラインで行われる5回のリアルタイム遠隔授業と、小樽商科大学本校での1回のオフライン授業が含まれます。二つのコースが設けられており、経営者を対象とした「経営者(経営幹部)コース」と、中堅リーダー向けの「ミドルマネジメントコース」です。
経営者(経営幹部)コースの特徴
- - 受講料: 20万円(税込)
- - 定員: 16名(介護施設管理者及びヘルスケア領域のリーダー)
- - オンデマンド授業や、オンラインでのリアルタイム授業が提供されます。
- - 経営課題を一緒に解決するハンズオン支援も受けられます。
ミドルマネジメントコースの特徴
- - 受講料: 3万円(税込)
- - 定員: 16名(現場マネジメントを行うリーダー)
- - オンデマンドだけでなく、1回のリアルタイム授業も用意されている。
この講座の最大の魅力は、介護業界特有の課題を熟知した講師陣による実践的なカリキュラムで、理論だけでなく、実際の現場に即した学びが得られる点です。講義だけでなく、他の参加者とのネットワーキングの機会も設けられており、同じ志を持つ者同士のつながりを深めることも期待されています。
介護業界の現状と必要性
日本では、2040年までに高齢者人口がピークを迎え、その数は膨大になると予測されています。それに伴い、介護ビジネスも拡大する見込みですが、一方で業界内には人材不足という深刻な課題があります。特に経営的視点を持った人材の不足が際立っており、適切な組織運営や長期的戦略を策定できるリーダーが求められています。
介護人材は今後69万人不足するとされており(厚生労働省・2021年)、この問題を解決するためには限定されたリーダーシップ教育が不可欠です。このような背景から、小樽商科大学ビジネススクール、株式会社さくらコミュニティサービス、株式会社スターパートナーズといった異なる機関が協力し、次世代の介護マネジメントリーダーを育成するための特別講座を設けたのです。
講座の進行
本プログラムでは、多様な講義スタイルを取り入れ、インタラクティブな学びを促進します。オンライン授業だけでなく、グループディスカッションなどを通じて積極的に意見交換が行える形式です。特に、実際の施設視察や、経営者コースにおける個別相談などが有機的に組み込まれている点が特徴です。
講師陣には、ビジネススクールの教授陣や実績ある介護経営者が揃い、理論と実践を融合させた内容を提供します。
この講座を通じて、参加者は単なる知識の習得だけでなく、実務に即したスキルを身につけ、介護業界の変革をリードする力を養っていくことでしょう。
なお、申し込みは2023年12月11日から2024年1月28日まで受け付けています。興味のある方は小樽商科大学の特設ページを訪問してください。
詳細は、
こちらをご確認ください。