AIが獣医療を変える!「Vets Ask AI」が全国で注目集める
A’alda Japan株式会社の子会社、A’alda Y株式会社が運営する獣医療従事者向けAIパートナー『Vets Ask AI』が、リリースからわずか1ヶ月で1,100アカウントを突破した。このAIサービスは獣医師や愛玩動物看護師を中心に広がっており、現場での活用が進んでいる。
Vets Ask AIとは?
『Vets Ask AI』は、獣医師の経験や直感をエビデンスに基づいたAIが補完する、獣医療の新しいアプローチを提案するサービスです。これにより獣医師たちは、より質の高い医療を提供できるようサポートされ、業界全体を支える存在になることを目指している。
主な機能
- - 医学論文の集約:世界中から2,800万件以上の医学論文やガイドラインを集め、すぐに回答を生成。
- - 迅速な情報提供:症状や既往歴を入力することで、考えられる疾患や必要な検査・治療手順を瞬時に提示。
- - ニーズに応じた回答形式:簡潔な回答と、深堀りした回答の2パターンから選べる。
- - 高い精度の診断補助:日本獣医師国家試験で95%、国際模試で96%の正答率を達成。
利用者の声
登録者の多くが獣医師や愛玩動物看護師であり、彼らは『Vets Ask AI』を使って経験と知識の確認を行っています。特に、いしづか動物病院の院長は、「経験を積んだ獣医師の知識のバックアップであり、大切なのは自分で考え、AIを確認ツールとして使用すること。」と語ります。
松原動物病院の副院長も、「情報の出所が示されているため、非常に助かる。教育面でも必ず活用できる」とその価値を伝えます。
具体的な活用シーン
このAIツールは日々の診療で広く使われており、実際の診察時には獣医師が得た情報を元に診療を行い、飼い主への説明にも利用されています。例えば、健康診断で異常が見つかった際には、どの疾患が考えられるかや治療法を迅速に示すことができます。
健康診断の例
- - 質問:「4歳のヨークシャテリアで健康診断中に肝酵素上昇が認められた。考えられる疾患と治療法は?」
この他にも、外科手術時の麻酔リスクの説明や珍しい犬種・猫種に関するリサーチにも対応しており、現場での実用性が高いことが分かります。
有料プランの提供
『Vets Ask AI』では無料プランに加え、有料プランも用意されています。登録者は無料で使用を開始し、その後必要に応じて有料に切り替えることが可能です。自動更新型のシステムが採用されており、解約も簡単です。月額や年間プランがあり、決済方法も多様に用意されています。
今後の展開
2025年11月には、飼い主への説明をサポートするインフォームドコンセント機能が追加予定です。この機能により、動物病院での説明内容を家庭で飼い主が理解できるようにまとめた資料が生成され、さらに良好な医療コミュニケーションが築けることでしょう。
おわりに
『Vets Ask AI』は獣医師にとっての強力なサポートツールとなりつつあり、将来的な獣医療の進化にも寄与することが期待されています。多くの獣医療従事者がこの新しいツールを活用し、高品質な医療の提供に向けて邁進していることは、業界にとっても大きな意味を持つと言えるでしょう。