2025年J.D.パワー自動車商品魅力度調査
2025年の日本自動車商品魅力度(APEAL)調査の結果が、株式会社J.D.パワーから発表されました。この調査は、新車購入後2〜13ヶ月経過した車の所有者を対象に商品魅力度を評価するもので、今年で15回目の実施となります。
調査結果のハイライト
今年の調査では、全体の平均APEALスコアが668ポイントで、前年と変わらない結果となりました。しかし、ブランド別でみると評価の差は顕著で、最大で前年比で18ポイントの差が見られました。特に、スバルは687ポイントを獲得し、マスマーケットブランドの中で最も高い評価を得ています。
モデル別に見ると、トヨタが4セグメント、レクサスとスズキがそれぞれ2セグメントで高評価を得ました。その中でもミッドサイズSUVのトヨタハリアーとラージSUVのレクサスRXは、2025年日本自動車初期品質調査(IQS)でもトップスコアを記録し、品質と魅力度の両方で高く評価されています。
外観の評価が低下
調査項目の中で最も評価が高かったのは「外観」で741ポイント。しかし、そのスコアは前年から7ポイントの低下を見せ、10項目中で最も大きな下げ幅となりました。次いで評価が高かったのは「ドライビングフィール」で669ポイントでした。ここからも、外観の魅力が期待されていたものの、実際には低下したことが伺えます。
PHEVの評価が上昇
電動化車両が増える中、PHEV(プラグインハイブリッド車)の商品魅力度は753ポイントとなり、前年比で23ポイントも向上しました。特に、「燃費」や「パワートレイン」の評価ではガソリン車やディーゼル車を100ポイント以上上回る結果を示しました。また、PHEVは他車に「推奨する」という意向も高く、積極的な推薦意向は22%に達しました。
ブランドランキング
2025年の調査におけるブランドランキングは以下の通りです:
セグメントアワードについても、スズキのラパンやハスラー、トヨタのアクアやハリアーなどが名を連ね、多様な車種において高評価を獲得しています。
調査の実施方法
この調査は年に一度、新車購入後2〜13ヶ月のユーザーに対して行われ、10カテゴリー37項目にわたり評価されています。具体的には「外観」、「ドライビングフィール」、「安全性」などから評価がなされ、その結果を基に商品魅力度のスコアが算出されます。
まとめ
J.D. パワーの2025年日本自動車商品魅力度調査は、消費者の評価を通じて自動車業界の現状を浮き彫りにしました。全体の平均は変わらないものの、各ブランド間の差は明確であり、特にPHEVの評価が急上昇していることは、今後のトレンドを示唆しています。この調査をもとに、各自動車メーカーは自社の商品魅力をさらに高めるための戦略を検討することが求められます。