CCCマーケティング総研が発表した2024年6月の産業動向と天気予報とは？

2024年6月の産業動向レポートと天気予報の全貌

CCCマーケティング総研が2024年6月の「産業動向レポート」と「産業天気予報」を公表しました。このレポートは、渋谷区に本社を置くCCCMKホールディングスが運営するもので、主要な食業態に焦点を当てた内容となっています。特にレシートデータとヒアリング調査をもとに、リアルな市場動向を示しています。

生鮮三品の市場動向

スーパーマーケットにおける生鮮三品、特に青果物や精肉の需要が業績に与える影響は非常に大きいです。最近の傾向では、国内経済の影響により牛肉の需要が減少し、鶏肉や豚肉へのシフトが顕著になっています。特に鶏肉の需要は高まりつつあります。

一方、魚介類市場についても変化が見られます。コロナ禍以降、取り扱う魚種が増え、特に価格が安定しているマグロが人気を集めつつあります。また、ロシアから輸入される蟹や魚卵類も魅力的な価格で流通しており、需要が好調です。

青果市場の変化

青果に関しては、カット野菜の需要が増えている一方で、天候不良の影響もあって価格の安定性に欠ける状況です。ブロッコリーや豆苗といった特定の野菜が市場を支えていますが、全体の価格帯が高止まりしているのが現状です。サラダ用のミックススタイルのカット野菜も人気を集めています。

近年、物流問題が青果市場にも影響を及ぼしています。「2024年問題」と呼ばれる労働時間規制が施行される中で、ドライバー不足が懸念されています。結果として、産地からの配送回数が減少し、青果の新鮮さを維持することが難しくなっています。このことは企業の調達戦略にも影響を及ぼし、スーパーマーケットでは市場経由の調達に転換しているところもあります。