鈴与株式会社がオフサイト・フィジカル PPAによる新たな取り組み
鈴与商事株式会社が、新たに鈴与株式会社との提携を発表し、2024年8月から静岡市に拠点を置く鈴与の本社と別館に対して、再生可能エネルギー電力の供給を開始することが決定しました。この取り組みでは、オフサイト・フィジカルPPA(Power Purchase Agreement/電力販売契約)を活用します。
再生可能エネルギーの推進
鈴与商事は、カーボンニュートラルに向けた具体的施策の一環として、再生可能エネルギーの導入を強化してきました。これまで鈴与電力との連携を通じて、非化石証書を利用した再エネ電力の提供を行ってきましたが、さらなる普及には新たな再エネ発電設備の設置、及び需要家との連携によるPPAスキームの推進が鍵だとされています。このため、新たに鈴与株式会社との契約を結び、温室効果ガス削減に向けた協力体制を構築しました。
契約の詳細
この契約に基づき、鈴与商事は中部エリアに新設される20箇所の低圧太陽光発電設備から再生可能エネルギーを調達し、鈴与電力を通じて20年間に渡り鈴与に提供します。これにより、従来の取り組みから一歩進んだオフサイトPPAスキームが実現し、需要家と遠隔地の発電設備を結ぶ新たな形の電力供給が可能となります。また、太陽光発電以外の時間帯に消費される電力量についても、非化石証書を活用し、ビル内の給湯用ガスや営業車の燃料など化石燃料の消費に関しても、再エネ由来のJ-クレジットを取得し、温室効果ガスの排出削減に取り組みます。
ゼロカーボンの実現
この取り組みによって、鈴与本社エリアの温室効果ガス排出量は実質ゼロとなり、完全に再生可能エネルギーに基づいた「ゼロカーボン」が達成される見込みです。鈴与商事は、今後も持続可能な社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの普及を推進し、より一層の社会貢献を目指していく方針です。
まとめ
鈴与株式会社の新たな再生可能エネルギー電力供給の開始は、企業のサステナビリティへの真摯な取り組みの表れであり、地域社会や環境への良い影響を与える重要な一歩と言えるでしょう。この取り組みが他の企業にも刺激を与え、広がっていくことが期待されます。