株式会社Arentが新たに開発した『PlantStream P&ID AI Data Extractor』
株式会社Arentが今冬リリース予定の新しいAIツール『PlantStream P&ID AI Data Extractor』(以下、PlantStream AIDE)は、プラント設計における初期工程を大幅に効率化することを目指しています。これにより、従来手作業で行われていた配管情報の整理作業が?半分の時間で完了することが期待されています。
効率化の背景と戦略
Arentは、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業であり、それに伴い業務ごとの課題に特化したSaaSアプリケーションを連携させる「アプリ連携型プラットフォーム戦略」を展開しています。建築、土木、プラント分野に特化した製品を自社開発及びM&Aにより提供し、業務の生産性向上を図っています。
『PlantStream AIDE』はその一環として、プラント設計の初期段階において重要となる接続情報の整備作業を効率化するために設計されました。将来的には、既存の自社製品『PlantStream』との連携も計画されています。
製品の特徴と機能
『PlantStream AIDE』は、配管計装図(P&ID)をアップロードするだけで、AIが自動的に接続情報を抽出しリスト化します。これにより、データの整理作業が簡素化され、エンジニアは業務を迅速に進めることができます。特に以下の特長が期待されます。
- - 作業時間の削減: 従来約100%の時間を要していた作業が50%に短縮される。
- - 接続情報の信頼性向上: 手作業によるミスや漏れを防止し、作業効率を高める。
- - 3Dモデル設計の助け: From-Toリスト作成から3Dモデル設計までの工数を74%削減。
さらに、AIが誤認識した場合でも、画面上で簡単にドラッグ&ドロップによる修正が可能で、専門的な知識がなくても扱えるユーザビリティを持っています。
今後の機能拡充
いくつかの新機能も今後追加される予定です。その一例として、バルブの自動認識機能や資材数量の自動抽出機能が挙げられ、これにより設計作業のさらなる効率化が期待されています。また、他の設計・管理ツールとのAPI連携を通じて、業務フローのシームレスな統合も目指します。
会社概要: 株式会社Arent
株式会社Arentは、「暗黙知を民主化する」というミッションのもと、建設業界のDX推進に取り組んでいます。また、様々なプロダクトとともに、クライアント企業と協力しながら課題解決を行っている点も特徴的です。
会社情報
- - 所在地: 東京都港区浜松町2-7-19 KDX浜松町ビル
- - 代表者: 鴨林広軌
- - 設立: 2012年7月2日
この新たなAIツールが、プラント設計業務においてどれほどの影響をもたらすのか、今後の動向に注目です。興味がある方は、ぜひ製品の詳細情報を確認してみてください。