フジフイルム スクエアで開催されるロベール・ドアノー写真展
日本東京で、フランスを代表する写真家ロベール・ドアノーの写真展第二部「“永遠の3秒”の原点」が開催されます。この企画展は、2024年10月31日から12月26日までの期間中、入館無料で開催されます。
展示の見どころ
この写真展は、ドアノーの「職業写真家としての側面」に焦点を当てています。彼が撮影した代表的な作品の背景に迫りながら、時代の変遷とメディアの歴史を感じ取ることができます。「今まで成功した写真はせいぜい300点。1点が1/100秒だとすると、50年でたったの3秒だ」という言葉は、彼の写真に対する哲学を示しています。彼の仕事は、人生そのものであり、また生活の糧でもありました。
企画展の内容
今回の展示では、当時の雑誌や広告から厳選された38点が取り上げられます。たとえば、1950年に米国の雑誌『LIFE』から依頼を受けて撮影された「パリ市庁舎前のキス」は、ドアノーの代表作の一つで、約30年後に広く知られるようになりました。実はこの作品は、1979年に発表された写真集『永遠の3秒』で再び注目を浴び、広く人気を得ることとなります。
ロベール・ドアノーの経歴
ロベール・ドアノーは、1912年にパリ近郊で生まれ、若いころから写真に魅了されていきます。彼は経済的な理由から早くから働き始め、石版技術を学んだ後、産業カメラマンとしてルノー社に勤務しました。その後フリーランスとして活動し、パリの庶民の日常を捉えた写真で名を馳せました。ドアノーの作品は今もなお、多くの人々に愛されています。
特別イベント
さらに、写真展の開催を記念して特別イベントも企画されています。11月4日には、ロベール・ドアノーのドキュメンタリー映画『パリが愛した写真家/ロベール・ドアノー <永遠の三秒>』の上映と、写真家平間至氏を招いたトークイベントが行われます。これは彼の作品や写真家という職業について深く考える貴重な機会です。
アクセス情報
この写真展は、東京都港区赤坂9丁目7番3号にあるフジフイルム スクエアで開催されます。入館は無料で、2024年の終わりまで、多くの作品に触れることができます。美しい写真が溢れるこの空間で、ロベール・ドアノーの世界をぜひ堪能してください。
最後に、写真歴史博物館では、カメラの歴史や写真文化を学べる多様な展示も行われているため、若い世代から大人まで多くの方に楽しんでいただけることでしょう。ぜひ、この機会に自分の目でドアノーの作品を観て、彼の写真に込められた思いを感じ取ってみてください。