GMOインターネットグループが新たなAI支援を開始
GMOインターネットグループは、グループ全体のAIスキル向上を目的に、「GMO AIブースト支援金」を設立し、年間約10億円を投入すると発表しました。この新しい支援制度は、従業員たちが自由に生成AIツールを選び、活用できる環境を整えることを目的としています。
AI活用で未来を拓く
GMOインターネットグループは、「すべての人にインターネット」をテーマに、インターネットインフラから金融、暗号資産まで多岐にわたる事業を展開しています。AI技術の進化に伴い、業務の効率化や生産性向上が求められる中、同グループは「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、全パートナーによるAI活用を積極的に推進してきました。
2025年3月時点で、業務におけるAIの活用率は90%を超えており、次なる目標として、個々のパートナーのAIスキルを更に高めるための対策が必要とされています。そのため、GMOインターネットグループは、AIを積極的に活用できる人材を育成する体制を整えることを決定しました。
支援金の具体例と活用方法
「GMO AIブースト支援金」は、グループ約8,000名のパートナー全員が対象です。各従業員には月に最大1万円が支給され、自部門に最適な生成AIサービスを試すことができます。特に「天秤AI biz byGMO」の利用が義務付けられており、他にも様々な生成AIツールが選択可能です。
対象となるツールには、ChatGPT PlusやGitHub Copilot、Adobe製品などが含まれており、利用法に応じた柔軟な導入が期待されています。これにより、各チームが必要とするAIツールを容易に導入し、その効果を最大限に活用することを狙いとしています。
人材育成の重要性
AI技術が進化し続ける中、企業は、自身の業務に最適なAIツールを適切に選び利用することが求められています。GMOインターネットグループでは、AIを効果的に活用できる人材の育成が今後の競争戦略において重要であると位置付けています。これに関連して、AIを利用する際のセキュリティやプライバシーの保護も重視しながら、導入のハードルを下げ、全社員が自律的にAIを利用できる環境を整えていきます。
今後の展開について
この支援金制度は、2025年5月26日から運用を開始し、6月13日からは全社的に本格展開される予定です。その運用を通じて、GMOインターネットグループは、AI技術の更なる導入とその活用による業務の効率化を進め、未来のビジネスシーンでの競争力を高めていくでしょう。
総じて、「GMO AIブースト支援金」は、企業としてのAI戦略を強化し、パートナーたちが自らの成長に寄与できるような環境を構築する取り組みです。今後の進展に注目が集まります。