徳島大学発スタートアップが開設したマウス・細胞専門ストア「MouseCell」

新たに始まった「MouseCell」その全貌

マウスや細胞研究に携わる研究者たちにとって、研究材料や機器の入手は非常に重要な課題です。このたび、徳島大学出身のスタートアップ企業である株式会社セツロテックが、専門のWebストア「MouseCell（マウセル）」をオープンしました。このサイトは、ゲノム編集マウスや細胞の受託サービスを中心に、研究に必要な様々な実験ツールを提供することを目的としています。

セツロテックの創業背景

セツロテックは、2017年に徳島大学で培った先進的な技術をもとに設立されました。代表取締役の竹澤慎一郎氏率いるこのスタートアップは、科学研究をより効率的に進めるためのツールを提供することを目指しています。特に、ゲノム編集の技術を用いて、研究者が求める精度の高いマウスや細胞を作製するサービスに定評があります。

充実の取扱商品

「MouseCell」では、今後さらに商品の種類は増える予定ですが、すでに多岐にわたるサービスを提供しています。具体的には、以下のような内容が含まれています：

- 受託サービス

- ゲノミクス・トランスクリプトミクス解析
- バイオインフォマティクス解析
- アミノ酸分析など

- 実験機器

- エレクトロポレーション用機器
- 行動・生理解析装置
- セルカウンター
- 顕微鏡およびイメージング装置など

- 試薬・消耗品

- トランスフェクション試薬
- DNA抽出試薬
- PCR試薬
- 動物試験関連消耗品など

これらのサービスは、研究者にとって不可欠なアイテムとなることでしょう。特に、ゲノム編集を用いた研究が進んでいる今、専門のストアによるサポートは大きな価値を持っています。

先進的な技術

セツロテックは、ゲノム編集の先駆者として知られる徳島大学の研究成果を背景にしています。特に、竹本龍也氏らが開発した「ゲノム編集マウスを簡便にかつ高効率に作製できる手法」など、特許をとった高い技術力を維持しています。そのため、「MouseCell」には、最新の技術が反映された商品が並び、研究者の手助けとなることが期待されています。

また、VIKING法を用いた細胞の高効率ゲノム編集に関する研究も進んでおり、今後の医療から農業、畜産分野における応用も期待されています。