世界一の検索力を競う「ユースファクトチェック選手権」日本予選開催
2024年11月30日、東京都で「ユースファクトチェック選手権 2024」の日本予選が行われました。本大会は、真偽検証に関する技術を競う世界的なイベントで、株式会社Classroom Adventureと日本ファクトチェックセンター(以下、JFC)が共催しています。選考を経た上位5チームが、12月14日に行われる世界大会へ進出することができます。
キックオフイベントの様子
予選に先立ち、11月23日には参加者向けのキックオフイベントが開催され、JFCの編集長である古田大輔氏がファクトチェック技術についてのレクチャーを行いました。また、Classroom Adventureが開発した情報リテラシープログラム「レイのブログ」を用いて、参加者は実際にファクトチェックの基礎を学ぶ体験をしました。イベントによって生徒たちの情報に対する視点が深まったことでしょう。
日本大会の進行
本選でも、参加者は生成AIや統計の誤情報を見抜く能力が試されました。合計5問のファクトチェック問題が用意され、質やスピードが重要視される中、次の5チームが見事に選ばれました。
- - K2の新参者 - 慶應義塾大学
- - 秋元 税所 那須 - 日本大学高等学校
- - WESTMAK - 洛星中学校
- - 先端限定 - 上野学園高等学校
- - SAK - 日本大学高等学校
中学生から大学生までの幅広い世代の参加者が集まり、オンラインでの競技が行われました。
世界大会に進むチームは?
次のステップである世界大会は、12月14日に開催される予定です。日本、台湾、インドネシア、およびタイから進出したチームが集まり、優勝を争います。大会は英語と各国語での同時翻訳が行われ、多文化の交流を図りながらファクトチェック技術を競います。
賞金と副賞
大会では、優勝チームには800ドル(約12万円)、2位には600ドル(約7万円)、3位には400ドル(約5万円)がそれぞれ授与される予定です。なお、日本チームは日本円での受け取りとなり、為替レートや手数料により金額が異なる場合があります。
Classroom AdventureとJFCの共同取り組み
主催のClassroom Adventureは、ミドルスクールやハイスクール向けに、メディアリテラシー教育プログラムを提供しているEdTechスタートアップです。その「レイのブログ」は、ゲーム形式で情報を疑う力を高め、参加者の検証スキルを磨く画期的な内容です。
一方、JFCは、誤情報対策に注力する非営利機関であり、インターネットに広がる偽情報への対抗策や教育的サイトを通じて、透明性のある情報を提供しています。
未来に向けた期待
「ユースファクトチェック選手権」は、今後も多くの若者に情報リテラシーの重要性を訴えていくでしょう。競技を通じて、次世代のリーダーたちが情報の正確性を見抜く力を得ていくことが期待されます。日本大会を経て、世界の舞台で活躍するチームの活躍に注目です。