JFEテクノリサーチが新サービスを提供
JFEテクノリサーチ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:花澤 和浩)は、注目を集めるPFAS(有機フッ素化合物)の新しい分析サービスを発表しました。この新サービスでは、従来の手法では測定が難しかった炭素数1~3の「超短鎖PFAS」をターゲットにしています。これは、特殊なカラムと高性能LC-MS/MS機器を活用し、分解生成物も含む包括的な評価を実現するものです。お客様の製品開発、品質保証、環境管理、更には規制対応を支援するための重要なステップとなるでしょう。
PFASの重要性とその課題
PFASは、その優れた撥水性や防汚性から、さまざまな分野で広く利用されています。特に化学製品や電子材料、半導体材料、水処理材などに欠かせない存在です。しかし、PFASの環境中での残留性や生体への蓄積が懸念され、多くの国で規制が強化されています。特に欧州では、PFASを個別物質としてではなく包括的に管理する「クラス規制」の検討が進行中であり、より広範囲な評価が求められています。
これらの規制に加え、PFASは前駆体の変換や部分分解によって炭素数1~3の超短鎖PFASを生成することがありますが、これらはその高い水溶性と極性から、従来の分析法では十分に測定することが難しいという課題がありました。
新技術による解決策
そこで、JFEテクノリサーチはこの課題を解決するために、専用の特殊カラムを開発しました。このカラムによって、従来では難しかった超短鎖PFASの安定した保持と高精度な分析が可能になりました。この新たな分析方法によって、顧客は分解生成物を含む、より実態に即したPFAS評価を行うことができるようになります。
サービスの特徴
1.
超短鎖PFAS分析の対応
炭素数1~3の超短鎖PFASを対象にした分析を行い、評価の幅を広げます。
2.
見逃されがちなPFASの検出
前駆体の変換や部分分解で生成されたPFASの評価により、潜在的なリスクを把握しやすくなります。
3.
PFAS評価の網羅性向上
超短鎖PFASを含む分析により、製品や原材料の実態をより包括的に評価できます。
4.
規制動向への対応支援
欧州などのPFAS規制の強化を見据え、顧客のリスク管理やサプライチェーンに対応します。
5.
高難度試料対応
固体試料や液体試料、高難度のマトリックスにも柔軟に対応し、模擬試験や前処理評価も可能です。
具体的な分析対象としては、トリフルオロ酢酸(TFA)やPFPrA、PFMeSなどが挙げられ、固体試料では最低でも10 µg/kgからの分析に応じられます。主な利用業種には、化学・素材メーカー、半導体・電子材料メーカー、水処理関連企業、環境関連企業など多岐にわたります。
今後の取り組みと展望
JFEテクノリサーチは、高度な分析技術を駆使し、お客様の研究開発や環境課題への対応を支援し続けています。最近では法規制への対応のみならず、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減が求められるようになっています。環境への配慮が高まる中、当社は分析技術の進化を通じて、顧客のサステナビリティ経営を支援します。
今後も技術革新と豊富な知見を活かしつつ、社会課題の解決に向けたサービスを提供して参ります。