健康寿命を延ばす新たな取り組みが始動
近年、加齢に伴う健康問題が多くの人々に影響を及ぼしています。その解決策として、キュレーションズ株式会社と株式会社AutoPhagyGOが新たな一歩を踏み出しました。2024年7月31日、両社は「攻めのAgeTech」に関する覚書(MOU)を締結し、健康寿命延長に向けた取り組みを開始しました。
パートナーシップの目的
キュレーションズは、新たな成長事業を支援する企業であり、特にデジタル技術を駆使したプロジェクトに取り組んでいます。一方で、AutoPhagyGOはオートファジーの研究に基づく健康関連の技術開発を行うスタートアップです。両者は、細胞老化を抑制し、細胞の回復を促進する「攻めのAgeTech」ソリューションを共同で開発することで合意しました。
このパートナーシップにより、AutoPhagyGOのオートファジー技術と、キュレーションズのデジタル技術が融合し、より効果的な健康寿命延長のプログラムが確立される見込みです。特に注目されているのは、次世代型パーソナルヘルスプラットフォーム「SmartAge Dashboard」です。このプラットフォームは、個々の健康データを活用し、最適な健康サポートを提供することを目指しています。
XPRIZE Healthspanコンペティション
両社は「XPRIZE HEALTHSPAN」コンペティションにも挑戦します。この競争の主旨は、人間の健康寿命を積極的に延ばす革新的なアプローチを探求することです。健康寿命を延ばすことは容易ではありませんが、加齢に関連する慢性疾患のリスクを低減するための新しい治療法が求められています。このコンペティションは、7年にわたり、世界中の参加者から資金総額1億100万ドルが提供されます。
オートファジーとは?
オートファジーとは、細胞内の自己成分を分解して再利用する生物学的なメカニズムです。この技術が注目されたのは、2016年に東京工業大学の大隅良典教授がこのメカニズムの解明によりノーベル賞を受賞したことに起因しています。最近の研究では、オートファジーが寿命延長に必要なメカニズムであることが示唆されています。
企業情報
AutoPhagyGO: 大阪大学発の企業で、オートファジーを利用した研究開発を行っており、健康長寿社会の実現を目指しています。複数の賞を受賞しており、急成長を続けています。
公式ウェブサイト: AutoPhagyGO
キュレーションズ: 企業の新規事業創出を支援する専門企業で、潜在顧客や社会の視点から事業創出を行います。持続可能な未来の創造に向けた「Smart Aging」事業にも注力している。
公式ウェブサイト:
キュレーションズ
この新たな取り組みが、未来の健康のあり方にどのような影響を与えるのか、今後が非常に楽しみです。