カーブジェン株式会社がWHOのファイナリストに
バイオ技術とAIを融合した先進的な取り組みで、カーブジェン株式会社がWHOの「Western Pacific Innovation Challenge」のファイナリストに選出されました。この挑戦は、西太平洋地域において公衆衛生の向上を目指すもので、世界各国から集まった「Innovator」と呼ばれる先進的な企業や団体が、健康や公衆衛生に関する解決策を提案しています。
WHOのイノベーションチャレンジとは?
「WHO Western Pacific Innovation Challenge」は、WHOが西太平洋地域における公衆衛生課題に対する革新を促進する目的で設立したものです。このチャレンジには、健康に関する5つの主要課題が設定されており、実行可能性と有効性を持つ解決策が求められています。これまでに受賞した日本企業はカーブジェンのみで、その革新性が特に評価されました。
カーブジェンのソリューション「BiTTE」
カーブジェンが提案したのは、細菌感染症菌種推定アプリと適正抗菌薬選定支援システム「BiTTE」です。このシステムは、どの地域でも医療的・経済的な理由により質の高い医療を受けられることを目指しています。薬剤耐性の問題は世界的な健康危機となっており、カーブジェンはこの解決策を通じて、患者が最適な抗菌薬の選択を行う手助けをしています。
ファイナリストとしての評価基準
選ばれた30のファイナリストは、WHOのスタッフや業界の専門家による評価を受けます。評価は以下の5つの側面に基づいて行われます。
1.
革新性(20%)
2.
関連性(20%)
3.
スケーラビリティ(20%)
4.
適応性と実行可能性(20%)
5.
影響(20%)
評価基準のもと、カーブジェンはそのソリューションが薬剤耐性の解決にどのように寄与するかが高く評価されたのです。
薬剤耐性問題への取り組み
薬剤耐性は国際的な問題となっており、長期的には治療困難な感染症を引き起こす可能性があるため、その対策は急務です。カーブジェンはデジタルとバイオ技術を掛け合わせることにより、より効果的な解決策を生み出すことを目指しています。
会社概要
カーブジェン株式会社は、東京・品川区に本社を置く企業です。その代表者、中島正和氏は、国内外のアカデミアや企業と連携し、オープンイノベーションを通じて薬剤耐性解決に寄与する研究と開発に取り組んでいます。公式ウェブサイトでは、この取り組みに関する最新情報や研究成果を公開しています。
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まとめ
カーブジェンの前進は、バイオ技術とAIを駆使した未来型の医療開発を示唆しています。WHOへの参加を通じて、国際的な課題である薬剤耐性に取り組む姿勢は、今後ますます重要になっていくでしょう。これからの進展が期待されます。