発火リスクを軽減する新たな取り組み
リチウムイオン電池は、特に家電製品や自動車に広く使われている一方、発火事故が多発する要因ともなっています。このため、廃棄段階における電池の回収が重要な課題となっています。しかし現実には、回収が行われず、さまざまな場所で電池が長期間保管されている状況が続いています。これが新たな事故リスクを生む原因となっています。
この問題を解決すべく、株式会社サティスファクトリーは新しい回収スキームを構築しました。このサービスは、リチウムイオン電池の安全かつ効率的な回収を実現することを目指しています。2026年4月からのサービス開始を予定しており、2月27日からは事前相談の受付を開始します。
背景:滞留と二次的リスク
リチウムイオン電池に関連する廃棄物の処理は、近年特に注目されています。サティスファクトリーでは、多くの家電量販店やリユースショップ、商業施設などから、リチウムイオン電池の処理に関する相談が寄せられています。
例えば、海外製品や膨張・破損した電池といった回収対象外品や、分解できない製品については、持ち込み先が確定しないため、収集運搬が成立しないケースが多々あります。その結果、多くの排出事業者がやむなく長期保管を余儀なくされています。こうした保管の長期化は、管理の負担を増すだけでなく、事故のリスクや責任の不明確化を引き起こし、新たな課題を生じさせています。
課題:部分的最適からの脱却
近年、安全な保管を目的とした発火拡大防止容器の開発が進んでいますが、安全な回収に関する対策は後回しとなっている現状があります。排出事業者や収集運搬会社の一方だけの努力では、回収から処理までのフローが途切れ、滞留が発生します。そのため、保管、回収、処理を一体で運用できる環境整備が不可欠です。部分最適ではなく、全体を見据えた設計が安全な回収を持続可能にします。
サービス概要:リチウムイオン電池の安全回収
サティスファクトリーが提供する新サービスでは、排出段階での状態確認から始まり、業種や規模を問わず、回収条件の整理、排出量に応じた保管・運搬容器のレンタル、回収手配、証跡管理まで包括的にサポートします。
具体的には、分解が難しい製品や膨張・破損した電池も対象に含めることで、電池の排出から処理までの流れをしっかりと事前に組み込むことが可能となりました。これにより、現場での持続可能な運用が実現します。
サービスの基本情報
- - 内容: リチウムイオン電池の回収手配
- - 費用: 運搬費+処分費+手配料(容器代含む)
- - 対象: 家電量販店、リユースショップ、空港、商業施設、医療機関、リース会社など
- - 地域: 全国(関東より順次展開)
- - 受付開始: 2026年2月27日
- - 提供開始: 2026年4月
今後の展望
サービスの展開に関して、現段階ではリチウムイオン電池の回収停滞解消を主な目的としていますが、将来的には他の充電式電池や小型家電製品への対応も視野に入れています。
特に製品内に内蔵された電池や分離困難な機器に関しては、法令に適合した回収ルートを確立することで、適正な処理と資源循環の両立を図っていきます。これにより、国内の資源循環の進展と資源安全保障への貢献が見込まれます。
企業情報
サティスファクトリーは、東京都中央区八丁堀に本社を置く企業で、1996年に設立されました。様々な廃棄物に関する課題解決に取り組み、特に環境コンサルティングや資源循環スキームの構築支援を行っています。
お問合せは、株式会社サティスファクトリー 環境ソリューション営業本部までメールでご連絡ください。