群馬の高校生が自己成長を促す高大連携プログラムに挑戦

尾瀬高校魅力発信プロジェクトの取り組み

群馬県に位置する高崎商科大学と尾瀬高等学校が連携し、未来の若者が不確実な時代を乗り越えるための特別な教育プログラムを展開しました。今回のプログラムは「尾瀬高校魅力発信プロジェクト」と称され、自らの可能性を探り、自分自身に対する理解を深めることを目的としています。

プロジェクト概要

プロジェクトは、令和6年度からスタートし、高校生が自身の学校の魅力を再発見することから始まります。マーケティングやブランディングの手法を学びながら、プロのデザイナーやコピーライターと共にフライヤー作成を行い、その過程で「魅力」についての問いを立て、それに対する自分なりの答えを導き出します。自らの可能性を広げるだけでなく、将来に向けたキャリア支援を含む内容となっています。

実施内容

プログラムは次のような内容や工夫を凝らしたワークショップで構成されています：
1. ブレインストーミング：高校教員が進行し、参加者のアイデアを可視化。
2. 魅力の再発見ワークショップ：それぞれの生徒が尾瀬の魅力を発信しようとします。
3. しくじり先生：元社長であり教授からの失敗談を通じて将来を考える機会を提供。
4. マーケティング講座：キャッチコピーの作り方やブランド戦略を学びます。
5. デザイン・構成ワークショップ：伝えたいメッセージを効果的に表現する方法を考えます。
6. フライヤー制作：実際に学んだ内容をもとにアウトプットを行います。
7. フライヤープレゼンテーションマッチ：制作したフライヤーを発表し、専門家からのフィードバックを受けます。

最優秀賞

成果発表会では、各グループが制作したフライヤー案をプレゼンテーション。選ばれた最優秀賞の案は、プロのデザイナーのもとで実際に制作され、今後の学生募集に活用される予定です。審査員には、電通のクリエイティブディレクターや元AOKIホールディングスの社長を擁した専門家たちが名を連ねました。

参加者の声

参加した先生や生徒からは「自分の可能性に気づけた」といった前向きな意見が寄せられました。例えば、参加した生徒は「ブレインストーミングでアイデアが湧き、楽しさを知った」と語り、また別の生徒は「多くの人に自分の発表を聞いてもらえたことで、自分の実力を知ることができた」と感想を述べました。

今後の展望

高崎商科大学は、参加者の成長を可視化しこれからも高校生の主体性や探究心を育む教育プロジェクトを続けていく方針です。また、社会連携センター（xTUC）を通じて地域や企業とのさらなる連携を図りながら、次世代へ向けた教育支援に力を入れていく予定です。これにより、生徒たちが自らの未来をしっかりと見据え、自信を持って成長していくことを期待しています。