奈良・三輪の素麺で新しい食文化を発信
奈良県桜井市に位置する株式会社マル勝髙田商店は、素麺の発祥の地である三輪の里から、「三輪の神糸」という素麺ブランドを通じて新たな食文化の提案を行っています。この度、11月19日(火)に開催された「おいしい博覧会2024秋冬」において、「パントリーのお守りPROJECT」を発表しました。
ストーリーの背景にある素麺の伝承
素麺の起源は1300年前にさかのぼります。奈良・三輪の肥沃な土地と清流が、小麦栽培に適していたことから、大神神社の大神主であった大神朝臣狭井久佐の次男が小麦の栽培を始めたと伝えられています。この素麺は当時飢饉に苦しむ人々を救ったとも言われ、保存食としての役割も果たしました。
新しい食文化「ローリングストック」を普及する目的
「パントリーのお守りPROJECT」は、日常生活の中で気軽に取り入れられる「ローリングストック」の概念を広めることを目的にしています。これは、常に家庭に食品を備蓄するための方法で、普段から少し多めに食材を買い置きし、賞味期限を考えながら使えば、災害時の備えにもなります。
奈良・三輪の素麺「三輪の神糸」は、家庭での備蓄に適した食材であり、季節や料理に応じてさまざまなアレンジが可能です。それにより、新しい食文化を根付かせることを目指しています。
「おいしい博覧会2024秋冬」参加の意義
「おいしい博覧会」は、国内外の食品ブランドが集まり、メディアやSNSユーザーとの交流を図るイベントです。今年の出展では、合計30ブランドが参加し、約140名のメディア・SNSユーザーが来場しました。これにより、食に関する新しいトレンドや情報を発信し、業界全体に影響を与える機会となりました。
参加後の反響とセミナーの開催
当日のブースには多くのメディア関係者が訪れ、マル勝髙田商店が提供する新しい食文化について意見交換が行われました。さらに、イベントでは農林水産省によるローリングストックに関するセミナーも開催され、今後の食のトレンドに対する関心が高まっていることが伺えました。
「三輪の神糸」の特徴と魅力
「三輪の神糸」の特徴は、手延べ素麺による独自の食感やのどごしです。イタリア直輸入のエキストラバージンオリーブオイルや厳選された素材を用い、こだわりの製法で作られています。この素麺は、ゆでた後でも弾力が残り、さまざまな料理にアレンジしやすいのが魅力です。
未来へ向けた企業の取り組み
株式会社マル勝髙田商店は、創業100周年を迎えるにあたり、素麺の製造販売のみならず、地域貢献や食文化の発展に努めています。外国人採用や障害者施設との取り組みなど、多様な活動を通じて、明日を見据えた企業として成長し続けます。
素麺発祥の地・奈良でこの新しい食文化が広まり、全国の家庭で多くの人々に受け入れられていくことを心から願っています。