香りAI「KAORIUM」が香りの祭典を彩る
2024年11月13日、渋谷ストリームホールにて開催された、年に一度の香りの祭典「FRAGRANCE DAY 2024」。このイベントに、SCENTMATIC株式会社が開発したAI「KAORIUM」が出展され、大きな注目を集めました。
「FRAGRANCE DAY 2024」は、フレグランス業界全体の活性化を目的に開催され、今年はフレグランスランキングの発表や多数の香水の展示など、多彩な企画が展開されました。その中で、SCENTMATIC社は、AIによる香り診断体験を提供。インフルエンサーを含む多くの香水愛好家が、KAORIUMによる革新的な体験を楽しみました。
KAORIUM:香りと言葉を繋ぐAI
KAORIUMは、香りを言葉に変換し、言葉を香りに変換する画期的なAIシステムです。従来、曖昧で表現が難しいとされてきた香りの印象を、言葉によって明確に表現できるだけでなく、言葉から香りをイメージすることも可能になります。この技術は、フレグランス選びにおける「自分の好みを人に伝えにくい」という課題を解決するだけでなく、感性教育や飲食、購買体験など、様々な分野での活用が期待されています。
イベントでは、KAORIUMによるAI診断を受けた参加者には、フレグランスカードやKAORIUMオリジナルトートバッグがプレゼントされ、来場者からの高い評価を得ました。
SCENTMATIC株式会社:嗅覚のデジタライゼーションを推進
SCENTMATIC株式会社は、「嗅覚のデジタライゼーション」をビジョンに掲げ、香りのビジネスデザインを展開する企業です。2019年の設立以来、香りの体験価値を向上させるための技術開発とビジネスモデルの構築に積極的に取り組んでいます。KAORIUMはその取り組みの中核を担う技術であり、同社の技術力と将来性を示す象徴的な存在と言えるでしょう。
KAORIUMの可能性
KAORIUMは、単なるフレグランス選びのツールにとどまりません。左右両脳を活性化させる効果(※1)も期待されており、感性教育や、新たな顧客体験の創出に繋がる可能性を秘めています。飲食業界や小売業界など、様々な分野で、KAORIUMを活用した新しいサービスが生まれることが予想されます。
(※1)参照元:「注意が脳での嗅覚処理に及ぼす影響 ―脳波計測により匂い呈示後1秒以内の脳活動の変化を検出―」https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20190322-1.html
KAORIUMのコンセプトムービー:https://youtu.be/wnfDTy6cJ8A
まとめ
「FRAGRANCE DAY 2024」でのKAORIUMの発表は、香りの世界にAI技術がもたらす可能性を示す大きな一歩となりました。今後のSCENTMATIC社の動向、そしてKAORIUMの進化に注目が集まります。