成蹊大学文学部芸術文化行政コースは、2024年7月6日(土)~7日(日)に、成果発表会「おとなりさんと、」を開催いたします。本発表会は、同コースの学生が武蔵野市および近郊にお住まいの海外出身の方々との協働で制作した映像作品を展示するものです。
テーマは「芸術文化を通じた国際理解」と「多文化共生」です。学生たちは、これらのテーマを学ぶ中で、日本人と外国人を二項対立で捉えがちであることに気づき、国籍や出身に関係なく、一人ひとりが「個人」として存在することをアートを通して伝えたいという思いから、本プロジェクトに取り組んでいます。
「おとなりさんと、」という言葉には、外国人という括りではなく、皆が等しく「住民」としての立場を持つというメッセージが込められています。国籍を超えて、一人ひとりの個性を尊重し、多様な文化が共存する社会の実現を目指しています。
本展示では、国籍を超えた「一人の市民」としてのさまざまな個々の在り方を模索する映像作品を展示し、国や地域を超えた「一人の市民」としての在り方を表現します。吉祥寺美術館という公共施設での開催により、武蔵野市における多文化共生の在り方について考えるきっかけを提供することを目指しています。
7日(日)には、本プロジェクトに協力したアーティストの友政麻理子氏と、芸術文化と多文化共生の専門家である楊淳婷氏を招いて、トークイベントも開催されます。本プロジェクトへの参加感想や武蔵野市におけるプロジェクトの意義などについて、意見交換が行われます。
本発表会は、学生たちが一年間かけて取り組んできた成果を披露する場であり、地域社会との連携を深め、多文化共生社会の実現に貢献することを目指しています。ぜひ、ご来場ください。