まち未来製作所の新たな挑戦
株式会社まち未来製作所(代表取締役:青山英明)が、国内初となる「24/7カーボンフリー電力」の実証実験をスタートしました。この取り組みは、再生可能エネルギーの普及を進め、持続可能な社会の実現を目指すものです。
24/7カーボンフリー電力とは
「24/7カーボンフリー電力」とは、1日24時間、週7日、しかも年間を通じて常にカーボンフリーな電力を供給することを意味します。この概念は、持続可能かつ安定した電力供給が求められる中で、ますます重要になっています。しかし、太陽光や風力といった再生可能エネルギーは、出力が天候や時間帯に依存するため、安定供給には課題があるのが現状です。この新たな実証実験では、こうした課題に対処し、脱炭素社会の実現を目指しています。
透明な電力供給の仕組み
まち未来製作所は、この実証実験を通じて電力のトレーサビリティを確立します。電力需給の状況が「いつ」「どこで」「どのように」供給されたか、を正確に把握できる仕組みが不可欠です。この取り組みにより、電力の付加価値を透明かつ信頼性高く取引できる環境を整備します。
実証計画の概要
この実証計画には、以下の3つの重点課題があります。
1.
需要・供給データの統合:これまで、発電所の再エネ発電量と顧客の電力需要の情報をリアルタイムに把握できるのは小売電気事業者だけでした。しかし、本実証ではまち未来製作所がアグリゲーターとして新たなデータ統合基盤を築きます。
2.
タイムスタンプの付与:現状、日本の環境証書には発電した時間を記録する情報が不足しています。これを解決するために、「トラッキング付き非化石証書」と国際証書「I-REC」を併用し、発電所情報や燃料情報を正確に追跡できるようにします。
3.
第三者による透明性の確保:認証の透明性が重要であり、国際認証制度「I-REC」を活用して、発電実績を第三者により検証します。これにより、環境価値の二重計上(ダブルカウント)を防ぎ、信頼性の高い透明なシステムが実現されます。
まち未来製作所の意義
まち未来製作所は、地域の再生可能エネルギーを活用した独自のプラットフォーム「e.CYCLE(いいサイクル)」を展開し、地域の活性化を促進しています。2025年には全国の52市町村に展開し、日本の再エネ発電の3分の1を地域の再生に寄与することを目指しています。
この新たな取り組みによって、まち未来製作所は地域社会と密接に連携し、脱炭素社会の構築と持続可能な経済活動の両立を図ります。
結論
株式会社まち未来製作所のこの実証実験は、脱炭素化と電力供給の新たなモデルを確立する重要なステップとなるでしょう。エコロジーとエコノミーの両立を目指すこの取り組みを通じて、多くの人々が信頼できる電力供給の未来が見えてくることを期待しています。
会社情報
- - 会社名:株式会社まち未来製作所
- - 代表者:青山英明
- - 住所:神奈川県横浜市中区海岸通4-17 東信ビル6F
- - 設立:2016年11月1日
- - 資本金:1,500万円
- - ホームページ:まち未来製作所