積水化学、インドに新たな拠点を開設
積水化学工業株式会社(以下、積水化学)は、環境・ライフラインカンパニーの一環として、海外グループ会社であるSEKISUI SPECIALTY CHEMICALS (THAILAND) CO., LTD.(SSCT)のインド支店を開設しました。この新たな拠点は、インドの経済成長を促進し、持続可能な建設業界の発展に寄与することを目指しています。
SSCTの背景と目的
SSCTは、塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂の製造・販売を行っており、その主力製品である「Durastream(デュラストリーム)」は、インドや中東地域での建築需要の拡大に対応するため、耐熱配管材の原料として広く利用されています。特に近年、アジアや中東においては、金属系の配管から樹脂製の配管材への更新が進み、CPVC樹脂の市場は拡大しています。インドでは、急速に増加する住宅や工場の建設に伴い、CPVC樹脂の需要が一層高まっています。
企業の戦略と新支店の役割
積水化学の環境・ライフラインカンパニーは、中期経営計画「Drive 2.0 - The 2nd phase for 2030 -」に沿って、海外マーケティング体制の構築やエリアの拡大を重点施策として掲げています。この新しいインド支店は、樹脂配管材の市場拡大や環境・ライフライン製品のニーズ創出を促進するための営業活動の拠点となります。
インド支店は、自社の製品を更に浸透させ、地域での需要を掘り起こす役割を果たします。特に、建築需要の拡大が期待されるインド市場においては、持続可能な建設資材としてのCPVC樹脂の重要性が増すと予測されています。
インド支店の基本情報
- - 支店名: SEKISUI SPECIALTY CHEMICALS (THAILAND) CO., LTD. India Branch
- - 所在地: インド、グルガオン、Golf Course Road、DLF Phase-5、Sector43
- - 設立日: 2024年6月1日
- - 連絡先: (+91) 0124-668-7777
この新設されたインド支店は、デリー空港から車で約40分の距離にあり、アクセスも良好です。
まとめ
積水化学のインド進出は、同社が日本国内に留まらず、国際的な市場においても影響力を拡大し続けるための重要なステップです。未来の持続可能な社会に向けて、環境に配慮した製品を提供することで、インド市場においてますます強固な立場を築いていくでしょう。今後もこの新たな拠点が、成長を楽しみにしつつ、地域経済の発展にも貢献することを期待しています。