新メディア「いきるスキル・スクール」開設
子どもの能力を伸ばすための新しい取り組みが始まりました。性教育の情報を発信してきた「命育®」を運営しているSiblings合同会社は、保護者や教師からの要望に応じて、コミュニケーションや生活習慣に関する情報を提供する総合教育メディア「いきるスキル・スクール」を12月15日に立ち上げました。
このメディアは、日々の生活に役立つスキルを育むための知識やアイデアを大人たちに届け、子どもたちが自立して生き抜く力をサポートします。日頃、子どもと接している大人が学びを深め、実践することで、子どもたちも自分の力を育てる手助けができるのです。
現状の課題と社会的背景
令和6年の文部科学省の調査によると、小中学校の不登校の児童生徒数は約35万人と過去最多を記録しています。このような状況において、不登校の背景には「無気力」「人間関係の問題」「生活リズムの乱れ」といった日常生活に関連する多くの課題が存在します。子どもたちが感情を整えたり、他者と良好な関係を築いたりするスキル、さらには自分の生活を管理する力を育む必要性が急務です。
内閣府が実施した意識調査によっても、日本の子どもたちの自己肯定感や将来への見通しについての肯定的な回答は他国に比べて低く、これは非認知能力の重要性を痛感させます。非認知能力とは、知識や技能だけでなく、感情の調整や人間関係の構築、困難な課題への対処に必要な力です。このような課題を踏まえ、「いきるスキル・スクール」が立ち上げられました。
目指す社会とメディアのテーマ
「いきるスキル・スクール」が目指すのは、点数だけでは測れない子どもたちの生きる力を育てることです。大人たちが学んだ知識やスキルをもとに、日々の子どもとの接し方を工夫していくことで、子どもたちが独立心や自信を持って社会を生き抜く力を育むことが可能になります。
扱うテーマには、以下のようなものがあります。
1.
人間関係を築くスキル:コミュニケーション力や協調性。
2.
ネットリテラシー:安全なネット利用や情報リテラシー。
3.
健康を守る力:栄養や運動、メンタルヘルスに関連する知識。
4.
社会との関わり:SDGsや経済に関する理解を促進し、リスクに備える力を育てるプログラム。
提供するコンテンツ
「いきるスキル・スクール」では、専門家による記事や学びに役立つダウンロード教材、書籍の紹介など、さまざまなリソースが無料で提供されます。年齢別にコンテンツが用意されているため、小学生や中学生にも利用しやすく設計されています。
活用を期待するシーン
保護者や教育者は、子どもたちの生きる力を育むためにさまざまなテーマを学べます。子どもの成長を見守りつつ、自己成長を促す他、友人との良好な関係を構築するためのアドバイスも得られるでしょう。
今後の活動予定
「いきるスキル・スクール」は今後、学校やPTA、自治体との連携を深め、出張授業や教育プログラムの開発にも取り組む予定です。また、1月13日には「子どもとスマホの付き合い方」をテーマにした無料オンラインセミナーを開催し、保護者の疑問や不安に答える機会も設けています。
このように、子どもたちの未来を輝かせるための実践的な知識とスキルを身につけることができる「いきるスキル・スクール」。今後の展開にぜひご注目ください。