姫路城とヴァヴェル城が姉妹城提携を結ぶ
姫路市とポーランド・クラクフ市のヴァヴェル城が、姉妹城提携に関して基本合意したことを受け、このたび正式に提携協定を締結する運びとなりました。これは、両城が持つ文化的な価値を共有し、持続可能な観光の促進や文化交流を深めることを目的としています。
提携の背景
提携の発端は、平成29年10月に駐日ポーランド大使から提案を受けたことにさかのぼります。その後、姫路市は外務省のサポートを受けながら協議を進めてきましたが、コロナ禍の影響で双方の訪問が難航。令和5年11月にようやく、姫路市長がヴァヴェル城を訪問し、オンライン形式での締結に至りました。
開催情報
提携締結式は令和6年10月10日(木曜日)午後5時30分から6時まで、姫路市役所の秘書課特別会議室で行われます。
出席者には、姫路市長の清元秀泰氏とヴァヴェル城のダイレクター、アンドリュー・べトリッジ氏が名を連ね、以下のプログラムが予定されています:
- - 両城代表の挨拶
- - 内容確認(文書の読み上げ)
- - 署名
- - 意見交換
ヴァヴェル城の魅力
ヴァヴェル城は、10世紀に建設が開始され、後にポーランド王の居城として知られる存在です。その歴史的背景は、約600年間にわたるポーランドの首都としての役割を反映しています。特に14世紀には大規模な増築が行われ、1978年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。
クラクフ歴史地区は、聖マリア教会やヴァヴェル城といった歴史的建造物が残る貴重な場所であり、都市全体が歴史と文化に溢れています。ここでの提携が、ただの観光交流にとどまらず、文化的な深い理解を育むことが期待されています。
協定内容
今回の姉妹城提携では、以下の重要な点が協定事項として挙げられています:
- - 持続可能な観光の創出
- - SDGsに関する意識の向上
- - 文化交流の促進
- - 新しいビジネスチャンスの創出
特に注目すべきは、姫路市が「SDGs未来都市」としても認識されている点です。ゼロカーボンシティを目指す姫路と、公共交通部門でのゼロ・エミッションを目指すポーランドが手を組むことで、国際的な連携が強化されるという期待が高まっています。
おわりに
この姉妹城提携は、新たな文化交流の扉を開くものであり、持続可能な未来に向けた重要な一歩として位置づけられています。今後の発展が楽しみであり、両城がどのように協力関係を深め、地域や文化の発展に寄与していくのかに注目です。文化の架け橋としての役割を果たす姫路城とヴァヴェル城の今後の動きに、多くの人々が関心を寄せることでしょう。