ロッテファイナンシャルがVPBankと業務提携に向けた基本合意を締結

ロッテファイナンシャル、VPBankとの業務提携に向けた合意

2024年9月27日、株式会社ロッテファイナンシャル（以下、ロッテファイナンシャル）とベトナムにおける大手商業銀行であるVPBankが業務提携に向けた基本合意書（MOU）を締結したことが発表されました。この合意は、両社が今後協力関係を深めることで、ベトナム市場における金融サービスを拡大していくことを目的としています。

ロッテファイナンシャルの背景と目的

ロッテファイナンシャルは、韓国のロッテキャピタルと日韓共同で運営するベトナム法人、LOTTE C&F VIETNAMを通じて、ベトナム市場に注力しています。この国はロッテグループが「第三の市場」として成長を期待している場所であり、特にBNPL（Buy Now Pay Later）サービスの導入を検討しています。BNPLは、消費者に対し利便性を提供し、加盟店には顧客獲得のチャンスをもたらすことが期待されています。

2023年4月にはLOTTE C&F VIETNAMが設立され、現在は日韓合弁会社として運営されています。ベトナムのデジタル経済が拡大する中、BNPL市場も急成長を遂げており、特にキャッシュレス政策が追い風となっています。ロッテファイナンシャルはこの成長市場を活用し、持続的な収益を見込んでいます。

MOU締結式の詳細

MOUの締結式は、ハノイのVPBank本社で行われ、両社の代表が出席しました。ロッテファイナンシャルの社長、重光聡氏は、ベトナムを重要市場と認識し、積極的に社会に貢献していく意向を表明しました。また、VPBankのCEO、Nguyen Duc Vinh氏も、ロッテグループとの連携に期待感を示しました。

VPBankは1993年に設立されたベトナムの主要な商業銀行で、3,000万人以上の顧客との取引を持っています。その強力な人材や資金を活用し、両社の協力は金融市場において相乗効果を生むことでしょう。

今後の展望

両社は具体的な提携内容について今後協議を進めることが予定されています。特に、VPBankの個人向け金融分野での強みと、ロッテグループの広範な顧客層のつながりを利用し、BNPLサービスの対象範囲を拡大し、高単価商品への対応を目指す考えです。この取り組みにより、消費者にとって便利なサービスが提供され、ベトナム市場での存在感を高めていくことでしょう。