VirtuozzoとAXLBITが手を組む
オルタナティブクラウドプラットフォームのリーダー、Virtuozzo株式会社(以下、Virtuozzo)は、KDDIの関連会社であるAXLBIT株式会社(以下、AXLBIT)とディストリビューター契約を締結したことを発表しました。この契約により、AXLBITは2025年4月から、日本国内でVirtuozzo Hybrid Infrastructureの販売を開始します。これは、企業にとってより柔軟でコスト効率の高いクラウドソリューションの提供を目指すものです。
Virtuozzo Hybrid Infrastructureの特長
この新しいクラウドインフラストラクチャは、次のような数々の利点を提供します。
1.
オープンソース技術の活用: VirtuozzoはOpenStackとKVMを基にし、ベンダーロックインを避ける柔軟な環境を整えています。
2.
使いやすいGUI: 利用者は直感的な操作でVMwareからの移行が容易で、多数の成功事例があります。
3.
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)対応: シンプルかつスケーラブルなシステムをクラウドプラットフォーム上で簡単に構築できます。
4.
信頼できる技術力: 25年以上の歴史を持ち、高い信頼性を誇る仮想化技術が特徴です。
5.
グローバルな導入実績: 世界80カ国以上での導入により、その性能が証明されています。
市場動向と契約締結の背景
VMwareの買収に伴って、価格が高騰し、企業は新たな代替ソリューションを検討しています。AXLBITは、Virtuozzo Hybrid Infrastructureの提供を通じて、日本企業の仮想化インフラにおける課題を解決し、円滑なVMware移行を支援することを目指しています。また、AXLBITはOpenStackの管理を行うOpenInfra Foundationのスポンサー企業の1つであり、豊富な実績を持っています。日本国内で初めての日本語サポートにより、企業が抱える導入や運用の障壁を軽減し、Virtuozzo Hybrid Infrastructureの普及を進める計画です。
リーダーのコメント
VirtuozzoのCOOであり社長のJan-Jaap Jager氏は「日本市場はアジアにおける当社の最大の市場であり、引き続き地域成長戦略の中心です。高性能かつコスト効率の高いクラウドインフラへの需要が高まっている中、AXLBITとの提携により、地域に根ざしたサービスを提供できることを嬉しく思います」と語ります。この提携は、サービスプロバイダーが地元市場のニーズに対応した革新的かつ収益性の高いソリューションを提供できることを目指すものです。
今後の展望
短期的には、VMware利用企業の20%を目標に、半年以内に移行を完了させることを目指しています。VirtuozzoはAXLBITと密に連携し、その目標に向けて具体的な取り組みを進めていきます。長期的には、AIを含むプライベート基盤での利用機会を拡大し、両社の技術を組み合わせた新しいプラットフォームの構築を目指しています。
Virtuozzoは、クライアント企業のニーズに応える形で、将来的な成長を見越したサービスの拡充を行う意向です。業務提携の進展により、日本のクラウド市場における競争が活発になることが期待されています。