新たな貸し農園事業で自己実現をサポートするマイファーム
京都を拠点にする株式会社マイファームは、農業ソーシャルベンチャーとして次世代型の貸し農園サービスを提供することを発表しました。そのコンセプトは「農×私らしさ」。この新たな試みは、自己実現を軸にした農業体験を提供することを目指しています。
リブランディングの背景
マイファームは2007年からこれまで、全国で貸し農園を展開してきたリーディングカンパニーです。しかし、近年の利用者からは、単に野菜づくりを楽しむだけでなく、自己実現を求める声が高まっています。そのため、ユーザーに寄り添った新しいサービスの提供が必要とされていました。
これを受けて、新しいテーマ「農×私らしさ」を掲げたリブランディングが行われました。この新コンセプトのもとでは、農業を通じた自己実現を可能にする5つの利用目的が特定されました。具体的には、作物の収穫と調理を楽しむ「味わう」、畑でのリフレッシュや運動を図る「健やかになる」、農業や環境問題について学ぶ「学ぶ」、コミュニティや家族と時間を過ごす「繋がる」、そして自然の中でリラックスする「くつろぐ」というものです。
新たに始まる「グリーン未来活動」
リブランディングに伴い、マイファームは新たな社会貢献活動である「グリーン未来活動」もスタートしました。この活動の主な狙いは、生物多様性の保護、環境の循環促進、防災対策、および地域コミュニティの活性化です。
特に、都市農地を一時的な避難場所として活用する取り組みは、非常時における地域の支援拠点としての新たなモデルを提案しています。この活動は、自然と都市が調和した未来を創造するための重要なステップと位置づけられています。また、体験農園内に設けるビオトープなどを通じて、生物多様性を次世代に引き継いでいくことも目的としています。
自産自消を通じた社会課題の解決
マイファームは、米の自給率低下や耕作放棄地の増加、農家の減少など、日本の農業が抱える様々な課題に直面しています。これらの問題に対して、解決策の一環として「自産自消」を掲げています。すなわち、食べる人が自ら農業に関わることで、社会課題の解決を図るのです。
自然と人との距離を短くするための方法は多岐にわたり、家庭菜園を楽しみながら農業を学んだり、楽しんだり、農業を通じて地域のつながりを深めていくことが可能となります。今後も、「私らしさ」を大切にしつつ「農の日常化」を目指し、より多くの人々が農業の魅力を体感できる場を提供していく予定です。
結論
マイファームの新しい貸し農園事業は、自己実現を目指しながら、持続可能な農業の実現に向けた基盤を築くものです。都市生活者が自然と結びつき、自己表現を図るための新しい挑戦は、今後の社会においても注目されています。2024秋のシーズンからスタートするこの取り組みが、多くの人々に新たな価値を提供することを期待しています。