あおぞら投資、UI社を支援
2024-03-18 13:55:27
あおぞら企業投資、免疫細胞療法開発のユナイテッド・イミュニティ社に1.8億円をベンチャーデットで支援
あおぞら企業投資、免疫細胞療法開発企業に1.8億円を支援
あおぞら企業投資株式会社は、革新的ながん治療薬の開発を目指すユナイテッド・イミュニティ株式会社(UI)に1.8億円規模のベンチャーデットを実行したと発表しました。UI社は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の支援も受けている注目企業です。
UI社の革新的技術
UI社は、マクロファージや樹状細胞といった免疫細胞を標的とした独自のナノ粒子型薬剤送達技術「Myeloid Targeting PlatformTM」を保有しています。この技術を用いて、難治性がんに対する新たな治療法の開発に取り組んでいます。
このナノ粒子は、腫瘍内に存在するマクロファージに薬剤を届けることで、腫瘍の微小環境を変化させ、免疫療法抵抗性の高いがん細胞に対しても効果を発揮する可能性を秘めています。つまり、従来の治療法では効果が期待できないような難治性の固形がんに対しても、新たな治療の選択肢を提供できる可能性があるのです。
あおぞら企業投資の戦略
あおぞら企業投資は、あおぞら銀行グループの投資専門子会社として、日本のスタートアップ企業への投資を積極的に行っています。特に、高い技術力を持つディープテック企業への支援に力を入れており、今回のUI社への投資もその一環です。
日本のディープテック分野は、国を挙げての支援策も打ち出されていますが、事業化や収益化までの道のりが長く、資金調達が難しいという課題があります。あおぞら企業投資は、UI社の技術力と将来性を高く評価し、ベンチャーデットという形で成長資金を提供することで、同社の更なる発展を支援することにしました。
未来への展望
あおぞら銀行グループは、新中期経営計画「AOZORA2025」において、スタートアップ企業の支援を重要な柱の一つとして位置付けています。あおぞら企業投資は、この計画に基づき、積極的にスタートアップ企業への投資を拡大していく方針です。
今回のUI社への投資は、日本のディープテック発展、ひいてはスタートアップ投資全体を活性化させるための重要な一歩となるでしょう。あおぞら企業投資は、今後も独自の視点でスタートアップ企業を支援し、日本の経済成長に貢献していくことを目指しています。
両社のコメント
UI社の岸田社長は、あおぞら企業投資の熱意とディープテック支援への強いコミットメントに感銘を受け、今回の支援を決定したと述べています。また、あおぞら企業投資の久保社長は、日本のディープテック発展のため、国、企業、アカデミアが連携していく必要性を強調し、UI社への支援をきっかけに、日本のディープテックを支える強固なエコシステム構築に貢献したいと意欲を示しています。
まとめ
あおぞら企業投資によるUI社へのベンチャーデットは、日本のディープテック分野における大きな一歩となるでしょう。UI社の革新的な技術とあおぞら企業投資の積極的な支援によって、新たながん治療薬の開発が加速し、多くの患者さんの命を救う未来が期待されます。
会社情報
- 会社名
-
あおぞら企業投資株式会社
- 住所
- 東京都千代田区麹町6-1-1ソフィアタワー
- 電話番号
-
03-6752-1070