西武鉄道株式会社が、Exa Enterprise AIが提供する「exaBase 生成AI」を導入することを発表しました。この取り組みは、東京都と埼玉県を中心に広がる西武鉄道の鉄道網において、業務の効率化と生産性向上を目的としています。
西武鉄道の背景
西武鉄道は、日本国内において上下関係なく通勤や観光の重要な役割を担う企業であり、西武グループの中核として安定した成長を目指しています。このグループは、デジタル経営をコアにした中期経営計画を2024年度から2026年度にかけて進めており、テクノロジーを活用して顧客サービスの向上に寄与しようとしています。
課題の克服
自身が抱える課題には、社内でのGPT-3.5の導入があったものの、期待した活用が得られず、思うような回答が得られないという問題がありました。加えて、社内データとの連携が十分に行われていなかったことも影響していました。そのため、エクサウィザーズが提供する育成プログラムを取り入れ、生成AIを使って業務の効率化を図ります。
Exa Enterprise AIの特徴
導入予定のexaBase 生成AIは、2023年6月にサービスが開始され、すでに550社以上、5万ユーザーに利用されています。このサービスは、安全性やコンプライアンスに配慮しており、管理者が利用状況を把握できる機能があります。加えて、ユーザー独自のデータを使って生成AIを活用できる点も、大きなメリットです。これにより、企業の特性にあった応用が可能となります。
exaBase Studioによる開発環境
さらに、exaBase StudioはAIソフトウェアの開発環境を提供します。ユーザーにとって直感的な操作が可能なキャンバスUIを介して、開発プロセスが簡素化されます。これにより、エンジニアだけでなく、経営者や業務に詳しい人々も参画でき、オープンな設計が実現可能です。
未来のビジョン
西武鉄道は、exaBase 生成AIやexaBase Studioを通じて、社内の業務効率化を実現し、今後のさらなる成長を視野に入れています。これらのデジタルツールの活用によって、より効果的なサービスを顧客に提供できることが期待されています。これにより、公共交通機関としての役割をさらに強化することができるでしょう。
企業情報
Exa Enterprise AIは、AI技術を用いた業務改革や生産性向上を目指す企業で、東京都港区に本社があります。2023年10月に設立され、代表取締役の大植択真が社長を務めており、生成AI等のテクノロジーを通じて企業の新たな挑戦を支えています。