ゼロCO2ペーパー、新たなパッケージ用紙で環境貢献の輪を広げる

ゼロCO2ペーパーの新たな展開

環境への大きな一歩を踏み出す

2023年6月に発売された「ゼロCO2ペーパー」は、わずか2年で50トンのCO2オフセットを達成しました。この取り組みは、日本の林業を支える重要なプロジェクトとして注目を浴びています。リリース当初から、多くの企業に支持されており、その結果、累計でスギの木約5,680本が吸収するCO2量に匹敵するオフセットを実現しました。これにより、脱炭素社会の実現に向けた強力な一歩を踏み出しています。

新商品『GXアイボリー片面-FS』登場

このたび、ゼロCO2ペーパーシリーズから新たに発表された「GXアイボリー片面-FS」は、環境に配慮した高級パッケージ用紙です。この商品はFSC認証を取得し、蛍光染料を使用せず、コート面の輝かしい白さとノーコート面のナチュラルな風合いが特徴です。特に、高級化粧品や食品のパッケージに最適であり、デザイン性と機能性を兼ね備えています。

環境保全と林業支援の新たな取り組み

「GX」は、グリーントランスフォーメーションの略称であり、企業の脱炭素社会実現に向けた変革を象徴しています。この新商品を通じて、企業の環境貢献がさらに促進されることが期待されます。私たちがこの商品を開発した背景には、日本の森林の危機に対する強い思いがあります。

解決すべき大きな社会課題

日本の森林は、担い手不足や国際競争の影響で、多くが手入れされずに放置されています。その一方で、企業はサプライチェーン全体での脱炭素化が求められており、特に印刷物やパッケージに対する環境対応のニーズが高まっています。この二つの問題を同時に解決するために、私たちは、オフセットだけでなく、自らの手で森林を守るという理念を持って「ゼロCO2ペーパー」を開発しました。

地域貢献と持続可能なエコシステムへの挑戦

具体的には、奈良県南部の天川村において、森林保全活動を通じた取り組みを行っています。この活動は、村役場や地域おこし協力隊、森林総合監理士と連携し、クレジットの購入代金が森林管理や未来の林業担い手の育成に直接使われる仕組みです。これにより、「顔の見える」支援を提供し、企業はその活動を通じて林業を支える存在となります。