DMC1号投資事業組合
2022-11-30 11:00:01

革新を目指す!DMC1号投資事業有限責任組合の設立とその意義

DMC1号投資事業有限責任組合の設立について



2022年11月1日、ヘルスケア分野に特化したベンチャーキャピタルファンド「DMC1号投資事業有限責任組合」が設立されました。このファンドは、総額40億〜50億円の規模で、Diamond Medino Capital株式会社によって運営されています。ファンドの目的は、医療機器や創薬を含むライフサイエンス分野で、シードからアーリーステージ、さらにはミドルステージの企業に投資を行うことです。

設立の背景



長谷部光泉代表は、基礎研究と開発において日本は優れた実績を持ちながらも、特に高度医療機器の分野で世界的なシェアが低い現状に憂慮を抱いていました。医療研究が世界に認知されない主な理由は、国内の構造的な問題に起因するとし、基礎研究の成果を臨床現場に持ち込むための強固な支援基盤を整える必要性を感じたのです。この思いを共有したのが慶應義塾大学の佐谷秀行教授であり、彼もまたファンドの設立に深く関与しています。

また、長谷部氏はユニゾンキャピタル創設者である江原伸好氏との議論を通じて、医工連携の重要性を認識し、しっかりとしたネットワークを築いてきました。その結果、2022年にファンドの具体的な設立に至りました。ファンドの設立には、各方面から集結した専門家や金融のプロフェッショナルが深く関与し、医療のニーズと技術革新を結びつけることを目指しています。

DMC1号の特長



DMC1号投資事業有限責任組合の最大の特徴は、医療業界の最新ニーズを的確に捉えている点です。運営メンバーには現役の医学部教授や専門医、金融のスペシャリスト、技術者、薬事専門家といった多様なバックグラウンドを持つメンバーが揃っています。このようなチーム構成により、他の医療系ファンドにはない独自の視点から、多くのベンチャー企業を成長させることが可能です。

特に、医療機器や創薬の分野においては、技術の進化が人々の健康に直結します。そのため、収益を追求するだけでなく、社会的インパクトのある投資を行うことも重視しています。この方針のもと、ファンドは持続可能な医療の発展を目指し、投資先企業と共に成長していくことを目指しています。

長谷部代表のプロフィール



長谷部光泉氏は、医師であり医学博士、工学博士でもあり、東海大学医学部で教授として教鞭をとっています。長谷部氏は、国内外の医療機器の開発に携わった経験が豊富であり、特に脳血栓回収ステントの開発においては多くの患者に恩恵をもたらしました。また、アカデミアの技術を世界へ広げる新たな試みとして、今回のファンド設立に至る経緯があります。

未来の展望



DMC1号は、2022年12月の初期クローズを経て、2023年10月末までに最終クローズを予定し、最大50億円の資金を調達する計画です。これにより、革新的な医療技術が市場に浸透し、日本の医療戦略に新たな風を吹き込むことを期待しています。ファンドの運営を通じて、医療界に新たな価値を提供し、ひいては患者に笑顔を届けることができるよう注力していく所存です。

会社情報

会社名
Diamond Medino Capital 株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2-2-1岸本ビル6階
電話番号

トピックス(経済)

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