ストックラボが古酒の資産管理機能を開発中
リユース企業のストックラボ(本社:東京都新宿区)が、お酒愛好家向けに新しい予測機能『ヴィンテージ・リカー(古酒)ポートフォリオ』の開発を進めています。この機能は、お客様が自宅で保有しているウイスキーやワインの現在の市場価値をリアルタイムで把握できることを目的としています。
お酒が消費から金融資産にシフト
近年、サントリーの「山崎」や「響」など日本のウイスキー、ロマネ・コンティといった高級ワインの価格上昇が続いています。これにより、お酒は単なる嗜好品から「金融資産」として注目を集めるようになりました。特にインフレに強い実物資産という位置付けが進んでおり、富裕層や機関投資家が投資ポートフォリオに組み入れる動きが加速しています。
自宅セラーの価値を把握する重要性
しかし、多くの個人コレクターにとって、自宅でのコレクションの真の価値を知ることは困難です。たとえば、10年前に購入したウイスキーが現在では数十倍の価値になったとしたら、その情報を持っているかどうかが大きな差となります。知らずにお酒を消費してしまったり、安価で手放してしまったりすることで、相当な機会損失を被っているケースは少なくありません。
売り時をデータで支援
お酒品目の相場には、個人が簡単にアクセスできる指標が存在せず、オーナーは売り時の判断に苦しむことが多いです。ストックラボは、収集した大量の査定データを元にコレクションの全体的な市場価値を可視化する取り組みを行っています。これにより、「今が売り時なのか、もっと待つべきか」といった悩みを解消します。
資産としてのお酒を楽しむ未来
『ヴィンテージ・リカー』の導入によって、お客様は自分の在庫を資産として認識し、例えば相場が上がった際に一本を売却してその利益で別のボトルを購入するという投資に近い感覚でのコレクション管理が可能になります。これによってお酒の楽しみ方も広がり、より満足度の高いライフスタイルを提案できるのです。
ストックラボ代表の尾太 駿氏は、「お酒のコレクションの価値を透明にし、持つことによる楽しみを提供したい」と語っています。この新しい機能は、愛好家にとって大きな魅力と言えるでしょう。
会社概要
株式会社ストックラボは、2014年に設立されたリユース企業で、お酒や革靴の買取・販売を行っています。お酒は需要が高まっている一方で、適正な査定が難しい状況もあり、その需要に応えるため、各種サービスを提供しています。消費するだけでなく、資産としてお酒を楽しむ新しい方法を模索するリーダーとして、今後の動きに注目です。