自動車セキュリティコンテスト
2025-01-21 11:41:30

世界的な自動車セキュリティコンテスト「Pwn2Own Automotive 2025」参加チーム発表

自動車業界の新たな挑戦が迫る中、2025年1月22日から24日まで、東京ビッグサイトで開催される世界最大規模のゼロデイ脆弱性発見コンテスト「Pwn2Own Automotive 2025」に20以上のチームがエントリーしました。参加者は世界各国から集結したサイバーセキュリティのスペシャリストたちであり、彼らは未知の脆弱性を発見することで、賞金や名誉を手に入れることを目指しています。

本コンテストは、トレンドマイクロの子会社であるVicOneが主催し、Zero Day Initiative(ZDI)と共同で運営されます。その目的は、自動車の技術が進化する中で、その安全性を確保することです。自動車業界におけるセキュリティの重要性が高まる中、特に車載インフォテインメント(IVI)システム、電気自動車(EV)充電器そしてオペレーティングシステム(OS)の3つのカテゴリーに焦点を当てています。これらの分野は、サイバー攻撃のリスクが高まっているため、参加者は慎重にセキュリティチャレンジを行う必要があります。

各チームは、設定されたターゲット機器やOSについて、これまで知られていなかった脆弱性を発見しなければなりません。新たな脆弱性の発見に成功した場合、ポイントが付与され、最終的に最もポイントを集めたチームには「Master of Pwn」の称号が与えられます。昨年の「Pwn2Own Automotive 2024」では、フランスのセキュリティチーム「Synacktiv」が50ポイントを獲得し、その称号を得ました。今年も新たな記録が生まれることが期待されています。

自動車のセキュリティに特化したこのコンテストは、単なる競技ではありません。サイバーセキュリティの専門家たちが実環境で自動車技術の検証を行い、多くの脆弱性を早期に発見することにより、これがブラックマーケットに流出する前に対策を講じることが可能になります。このプロセスは、製品のセキュリティレベルの向上と、最終的には顧客の安全を守るために不可欠です。合計100万米ドルを超える賞金が、セキュリティリサーチャーの奮闘を後押しし、彼らの活動を広く認める機会を与えています。

「Pwn2Own Automotive 2025」に関する詳細なルールや参加者の情報は、公式ウェブサイトで確認することができます。当日は、未来の自動車を守るための新たな発見が期待されます。さらに、VicOneは、サイバーセキュリティ分野での豊富な経験をもとに、次世代の自動車を守るためのソリューションを提供しており、自動車メーカーと連携してセキュリティレベルの向上に貢献しています。

このようなイベントは、自動車業界のみならず、広くサイバーセキュリティ全体における意識を高め、セキュリティリサーチャーや企業が協力して堅牢なシステムを構築する土壌を作る重要な機会です。今後の動向に注目が集まり続けることでしょう。


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会社情報

会社名
VicOne株式会社
住所
東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー
電話番号

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