99年の歴史を持つ救急法の重要性
9月9日は「救急の日」として、日本全国でさまざまな啓発イベントが行われます。この日、日本赤十字社は、厚生労働省や総務省消防庁と連携し、99年にわたる救急法の普及の歩みを振り返るイベントを実施します。国際赤十字・赤新月社連盟が定めた9月13日「World First Aid Day」を前に、救急処置の重要性を広く伝えることが狙いです。
イベントの目的と意義
救急法の普及には、これまでに2071万人以上が受講しており、様々な命救助の場面でその知識が生かされています。事故や病気の現場で、最初に手を差し伸べるのは周囲にいる一般市民であるため、救急処置の知識は私たち一人一人にとって非常に重要です。そして、今でもその基本は変わらず、傷病者の近くにいる人が迅速に行動することが命を救うことにつながります。
イベント概要
イベントは令和7年9月8日(月)の午後2時から約1時間45分にわたり、日本赤十字社の101会議室で開催されます。参加者は、次のようなプログラムを体験することができます。
1.
企画展「99年目の救急法 - 赤十字救急法のあゆみ」
開始までの時間に、展示の概要説明やパネル紹介を行います。
2.
講演
各講師が、赤十字救急法の歴史、現状、そしてその実践内容について講演します。なかでも、救急医療の第一線で活躍する鈴木秀鷹医師の話は必見です。
3.
体験会
現行の心肺蘇生法を実演し、過去に用いられた「シルベスター法」や「ニールセン法」なども紹介されます。これは参加者に実践的な知識を提供する貴重な機会です。
4.
トークセッション
現役の赤十字救急法指導員が、実際の救急処置の経験談を語るセッションもあり、リアルな声を聴くことができます。これにより、受講者は実践的な視点を得られます。
5.
質疑応答と囲み取材
参加者からの質問にも答える時間が設けられ、メディア向けの囲み取材の時間も設定されています。
アクセスと参加方法
参加を希望する方は、9月8日の午前10時までに申し込みが必要です。詳細は、日本赤十字社の公式ウェブサイトからお申し込みいただけます。自動送信される確認メールは必ずチェックしてください。特に、迷惑メールの設定をしている方は、正常に受信できるように事前に設定の変更をお願いします。
未来に向けて
日本赤十字社の救急法は、単なる知識や技術にとどまらず、多くの命を安心して守るための心構えを育むものです。一人でも多くの人が、救急法を学び、実践してくれることを期待しています。命を救う知識を持つことは、私たち全員の責任です。この秋、ぜひご参加を検討してみてください。
この貴重なイベントを通じて、自分自身の知識を深め、周囲の人々の命を守る手助けをしていきましょう。