新たな信頼を生む「HyperJ」
リーガルテックグループ株式会社が、医療機器と診断装置向けに新たなトレーサビリティ管理基盤「HyperJ」を発表しました。このプラットフォームは、製品や部品の真正性と製造履歴のデジタル証明を実現し、医療現場における安心感を提供します。
医療現場が抱える課題
近年、医療機器分野では『見えない不安』が深刻な問題となっています。特に、
- - 再利用不可のディスポーザブル部品の模倣や偽造。
- - 高額な医療機器の修理・再出荷履歴が不明確であること。
- - 海外展開時における正規品証明が難しいために採用を見送られる事例。
これらの課題への解決策として「HyperJ」は開発されました。
HyperJの機能
このプラットフォームでは、製品IDや製造ロット、検査記録、認証番号などの製品情報を部品ごとに記録し、QR/NFTタグを利用してスマホやPCから瞬時に確認できるシステムを構築しています。特に、超音波探触子や血液分析カートリッジ、海外向け消耗品のパッケージなどがその対象となります。これにより、医療機器メーカーは製品ごとの履歴・認証情報をブロックチェーン上に保存し、医療機関が納品時にスマホで「正規品保証」を即座に確認できるメリットを享受できます。
導入のメリット
HyperJの導入により、模倣品やリビルド品が混入するリスクを排除できます。また、部品単位で保守・修理履歴を一元的に視覚化し、国際基準に対応した輸出信用力の強化も促進します。これにより、特にEU圏での採用率の向上が期待されています。
医療DXフォーラムの開催
また、「AI孔明×AI/DXフォーラム」というイベントが2025年5月29日に開催される予定です。医療DXとAIの活用をテーマにしたこのフォーラムは、日経ホールで行われ、オンラインでも参加可能です。参加者は、最新の医療技術に関する情報や、トレーサビリティ管理の重要性について学ぶことができます。
今後の展望
リーガルテックグループ社は、HyperJを通じて医療インフラの信頼性を高める取り組みを進めていく予定です。今後は、AIを活用した設置・修理・保守記録のナレッジ化や、トレーサビリティ技術との統合により、医療機器産業の新たなスタンダードの構築を目指します。「証明された医療機器こそ、命を預かる道具である」という理念のもと、安心と信頼の提供を行っていきます。
会社概要
リーガルテックグループ株式会社は、2012年に設立された企業で、分野を問わずデジタルトランスフォーメーションの推進に寄与してきました。複数のサービスを展開し、今後も医療機器分野におけるイノベーションを牽引していくことでしょう。
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