第8回生物多様性みどり賞、受賞者が決定!
公益財団法人イオン環境財団と国連環境計画生物多様性条約事務局が共催する「生物多様性みどり賞」は、2024年の受賞者を発表しました。この賞は、生物多様性の保全、普及、啓発において顕著な業績を残した個人を称える国際的な賞です。受賞者には、活動への支援として10万米ドルの賞金が贈られます。
受賞者の詳細
ヴェラ・ヴォロノヴァ
1人目の受賞者は、カザフスタンのヴェラ・ヴォロノヴァ氏です。彼女はカザフスタン生物多様性保全協会のエグゼクティブディレクターとして活動し、中央アジア全域にわたる種の保護や法整備、草原地帯の哺乳類の保護に貢献しています。彼女の取り組みにより、多くの農村地域の生活改善や次世代への環境教育が促進されています。特に、絶滅の危機に瀕している動物の生息地や移動ルートの保護に尽力し、国際的な評価を得ています。
イサベル・アグスティナ・カルデロン・カルロス
2人目の受賞者は、ペルーのイサベル・アグスティナ・カルデロン・カルロス氏です。彼女は環境活動団体「スマック・カウサイ」を設立し、地域コミュニティの持続可能な発展に寄与しています。特に「ビーハニー・ルート」プロジェクトでは、蜂蜜の生産とアグロツーリズムを結びつけることで、経済的利益を得ながら生物多様性保全に取り組んでいます。
生物多様性みどり賞の意義
「生物多様性みどり賞」は、2010年の名古屋での生物多様性条約第10回締約国会議の開催を契機に設立されました。これまでに受賞者は17カ国から19名選ばれており、今回の受賞は35カ国78名の候補者の中から厳選されたものです。2024年の受賞者は、国際社会における生物多様性の保護と持続可能性の確保において大きな貢献を果たすことが期待されています。
今後、授賞式はコロンビアで開催される生物多様性条約第16回締結国会議(COP16)の場で行われる予定です。
環境活動の推進
当財団は、過去からの受賞者との協力を通じ、植樹活動や環境フォーラムへの参加なども実施してきました。今回の受賞を機に、さらに連携を強化し、各種環境活動を進めていく方針です。生物多様性保全は、未来の世代に美しい地球を引き継ぐためにますます重要なテーマとなっています。
私たち一人ひとりが日々の生活の中で環境問題に関心を持ち、行動を起こすことが求められています。生物多様性の大切さを再認識し、持続可能な社会の実現に向けて共に努めていきましょう。