ATOMicaとママオアシスの新たな展開
株式会社ATOMicaは、2023年10月、大阪に本拠を置く特定非営利活動法人ママオアシス、通称ママオアシスから事業を譲受したことを発表しました。
この譲受により、ATOMicaは全国約50の拠点で新たなコミュニティの形成を目指します。ママオアシスは、約5000人のママたちが集う国内最大級のママコミュニティとして、出産や育児に携わる女性たちが快適に社会に参加できる環境を整えてきました。ATOMicaはこのネットワークとコミュニティ運営のノウハウを活用し、子育てとキャリアを両立できる新しい選択肢を提供することを目指します。
ママオアシスの取り組み
ママオアシスは、2017年に設立以来、育児中のママたちの孤立を防ぎ、彼女たちが社会とつながり続けられるよう取り組んできました。具体的には、ママたちがライターとして情報を発信するWebメディアの運営、リモートでスキルを磨ける勉強会や講座、実際にスキルを試せる仕事体験事業を行なっています。これらはすべて現役のママが主体となって運営され、リアルなつながりを大事にしたコミュニティで、クライアントの商品開発やプロモーション支援にも携わっています。
事業譲受の背景
ママオアシスは、育児中のママ中心のメンバーで運営しています。そのため、大阪以外の地域への展開や事業の多角化には限界があったのです。一方で、ATOMicaは地域に根ざしたコミュニティの構築を進めており、全国から自治体や企業からの人材不足の声を聞き取り、育児を経て退職したママたちとの接点を持ちたいと考えていました。この背景から、二つの組織の連携は新たな価値を生むことが期待されています。
主な活動内容
事業譲受に伴い、ATOMicaは「ママと社会をつなぐ」という新たなビジョンのもと、以下の活動を予定しています:
1.
地域密着型コミュニティの構築:各地に安心して訪れることができるスペースを設け、ママ同士の交流に役立つイベントを企画します。
2.
KOMMONS事業との連携:ATOMicaが運営するKOMMONSを通じて、キャリア形成プログラムを提供し、在宅ワークや柔軟な働き方を希望するママのスキル習得を手助けします。
3.
全国規模でのママの活躍の場を創出:他事業との連携により、新規プログラムを実施し、全国のママたちが活躍できる機会を広げる取り組みが進められます。
このように、事業譲受は単なる事業継承に留まらず、地域社会への寄与、中でも子育て世代に向けた新たな価値を創出するための足がかりとなります。これからのATOMicaとママオアシスの活動が地域の支えとなり、多くのママたちの自立を支援することが期待されます。
期待される今後の展開
ATOMicaとママオアシスのタッグによって、全国のママたちが社会と繋がり、キャリアを築くための新しいプラットフォームが創造されます。これまでの事業の知見やネットワークを活かし、実践的な学びの場を提供し、ママたちが自らの可能性を広げる支援を行なうことに注力します。これにより、育児と仕事の両立が実現でき、より多くの女性たちが自信を持って社会に参加できる機会を提供できることでしょう。
結婚や育児というライフイベントにおいて、何かを諦めるのではなく、ママたちが自らのキャリアを形成し社会で活躍できる世界を目指すATOMicaの今後の動向に注目です。