2024年11月24日、株式会社クリエイターズネクストの代表取締役である窪田望氏が、地域DXプロデューサーとして最高ランクの星3つの認定を受けました。この認定は、昨年に続いて2年連続のものとなります。窪田氏はAI技術を駆使し、地域の課題解決や新たなビジネスモデルの創出に邁進しています。
地域DXプロデューサーとは、近年注目されている「デジタル田園都市国家構想」に基づき、地域の独自性を引き出し、持続可能な社会の実現を目指すプロジェクトリーダーのことです。この取り組みは、一般社団法人 SDGs Innovation HUB(SIH)や地域DXプロデューサー応援事業連絡協議会によって支援されています。
2024年のピッチイベントでは、星3つを認定された25名のプロデューサーが集結し、それぞれの取り組みについてプレゼンテーションを行いました。窪田氏は、地域のニーズに応じたAI技術の活用事例を紹介し、特に多くの注目を集めたのは、「AIによる問題解決をテーマとしたアートプロジェクト」です。このプロジェクトでは、AIの持つ課題をアートを通じて研究する取り組みが披露され、聴衆の関心を引きました。
さらに、山形県西川町の菅野町長も、このイベントに参加し、弊社が取り組む方言AIプロジェクトについてプレゼンしました。地域の言葉を理解するAIの開発を通じて、地域の文化を守りつつ、デジタル技術を駆使した新しい価値を見出す取り組みは、他の地域にも波及効果をもたらしています。
窪田氏は自身の持つAI特許を活用して、様々な地方創生事業に取り組んでいます。東京・巣鴨や山形県西川町、京都府亀岡市などで実施されているプロジェクトは、いずれも地域特有の特色を活かしたものです。
取り組みの事例
1.
『あなたの脳波からAIがアートをつくる展』
京都府亀岡市で開催されたこの展覧会では、鑑賞者の脳波を元にAIがアートを生成し、3Dプリンターで立体化する体験型イベントが展開されました。この作品は、観客が自らの脳波から出力されたアートを吊るすことができるというインタラクティブな魅力で、平均5時間待ちの人気を誇りました。
2.
AI謎解きゲーム(山形県西川町)
高齢化の進む西川町において、AIやチャットボットを駆使した謎解きゲームが導入されています。このゲームは、町民の協力のもとで制作され、西川町の魅力を遊びながら体感できる形式となっており、すでに1億7242万円の経済効果を上げています。
3.
方言を理解するAI搭載の健康増進アプリ
西川町の方言を学習した対話型AIを採用したこのアプリでは、方言による健康情報提供が行われています。3500文もの方言を学習させたこのアプリは、地域住民の健康意識を高める重要なツールとなっています。
窪田望氏の活動は、AIを通じて地域の魅力を最大限に引き出し、新たな価値を創出する試みとして、今後さらに注目されることでしょう。彼の情熱と技術を融合させたプロジェクトは、地方創生に向けた一歩を確実に進めており、多くの地域がその恩恵を受けることが期待されています。