共助の心が息づく街
2021-03-11 04:00:02
日本橋浜町で育まれる共助の心、独自の防災アクションを展開
日本橋浜町での防災アクション
日本橋浜町では、地域全体で災害に備える意識を高めるための新しい取り組みが始まりました。名付けて「共助の防災アクション」。この活動は、TGMP(Tokyo Good Manners Project)によって主催されており、地域住民の絆を深めることを目的としています。
震災からの教訓
東日本大震災から10年が経過した今、私たちは「自助」や「公助」と並ぶ重要な防災の形、すなわち「共助」について深く考えています。阪神大震災の際、救助活動において約6割が共助によるものであるという調査結果は、いかに人々が助け合うことが生死を左右するかを示しています。さらに、近年の調査では、約8割の人々が災害時の人と人との結びつきを重視していることが分かっています。一方で、都市部では、人々のつながりが希薄化している現実もあります。そこで、TGMPは共助の意識を育むための具体的なアクションを展開することにしました。
おもいやり防災新聞の発行
街の共助の意思を表示する一環として、345名の住民から寄せられた「たすけあい宣言メッセージ」を掲載した『日本橋浜町 おもいやり防災新聞』が発行されました。新聞は華やかな桜で装飾され、地域の美しさを象徴的に表現しています。さらに裏面では「おもひやり防災十二景」と題し、備えや避難生活に関する具体的な防災アクションが紹介されています。この全長3メートルの巨大新聞は、特に東日本大震災の記念日である3月11日に配布され、地域住民に共同体としての意識を促します。
温かいメッセージ
たすけあい宣言には、震災での学びを生かし、周りの人を助けたいという思いが溢れています。「おじいちゃんやおばあちゃんのお使いをします」といった具体的な行動を宣言する温かい言葉が255人から寄せられました。これにより、地域内における思いやりの輪が広がっています。
展示場所とその意義
防災新聞は日本橋浜町エリア内の複数の施設に掲示されます。具体的には、中央区総合スポーツセンターや明治座などがその場に選ばれています。これによって、町を訪れる人々に共助の重要性が伝わることを期待しています。掲示は2021年3月11日から26日までの期間行われ、その後も更なる拡大を目指しています。
TGMPの活動理念
TGMPは2016年より、東京の文化としてのグッドマナーを育む活動を続けています。共助の心を育む防災アクションは、この理念の具現化であり、地域に愛される街づくりを促進します。今後も、共助を基盤としたさらなるアクションを展開し、日本全国における防災意識の向上を図っていくとしています。
日本橋浜町の取り組みが他地域にも波及し、全国的に共助の意識が広がることを願ってやみません。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 Tokyo Good Manners Project
- 住所
- 東京都中央区日本橋浜町3丁目10番6号
- 電話番号
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