NiCEが2025年第2四半期の業績を報告
アメリカのAIを活用したCXソフトウェアのリーダー、NiCE(NASDAQ: NICE)は、2025年第2四半期の業績を発表しました。これによると、同社は前年同期と比較して顕著な成長を遂げ、特にクラウド事業が堅調に推移したことが確認されました。
財務ハイライト
NiCEの総売上は7億2,670万ドルに達し、前年同期比で9%の増加を記録。クラウド売上については5億4,080万ドルで、こちらも前年同期比で12%の増加と好調です。営業利益は1億6,060万ドルに達し、営業利益率も22.1%に改善しました。さらに、1株当たり利益(EPS)は2.96ドルとなり、69%の増加を見せています。これらの結果は、同社の提供するセルフサービスやオペレーター支援型ソリューションの需要が高まったことによるものです。
CEOのコメント
NiCEのCEO、スコット・ラッセル氏は、「我々は再び堅調な四半期を報告できたことを嬉しく思います。クラウド事業の成長は特に目覚ましいもので、AIとセルフサービスソリューションの需要が加速しています。これにより、年間定期収益は前年同期比で42%の増加を記録しました」と述べました。ラッセル氏は、同社のAIプラットフォームが顧客体験市場での変革をリードしていると強調しました。
将来の見通し
NiCEは2025年第3四半期の業績見通しも公表しました。Non-GAAPベースでの総売上は7億2,200万ドルから7億3,200万ドルの範囲と見込まれ、加えてEPSは3.12ドルから3.22ドルと予想されています。通年では29億1,800万ドルから29億3,800万ドルの総売上を見込んでおり、EPSも前年同期比で12%の増加を見込んでいます。
経営基盤と成長の鍵
ラッセル氏はこの好調な業績を支える要因として、強固な財務基盤や健全なバランスシート、さらには最近の戦略的パートナーシップの拡大を挙げました。「これらの要素に支えられ、AIイノベーションにおけるリーダーシップを維持し続けているのです」とも述べ、Cognigyの買収によってさらなる成長への期待を示唆しています。
最後に
NiCEの業績は、ニュージャージー州ホーボーケンに拠点を置く同社が、AI技術を駆使してカスタマーエクスペリエンスを革新し、全世界150の国々で各業界において広く採用されていることの証左とも言えるでしょう。今後の展開に注目が集まります。