高山の飛騨染、始動
2025-02-20 10:37:19

岐阜・高山で寒ざらし始まる!飛騨染が生み出す鮮やかな色彩

岐阜・高山の「飛騨染」とは


岐阜県高山市で行われる「飛騨染」は、春と秋の高山祭を彩る重要な伝統的工芸品です。この染色技術は、特に獅子舞や闘鶏楽などの祭衣装に用いられ、色鮮やかに描かれた竜や鳳凰が特徴です。これにより、地域の文化や豊穣への願いが込められています。

寒さで際立つ飛騨染の色合い


「ゆはら染工」では、飛騨染の寒ざらし作業が始まりました。この作業は、色を入れない部分に糊を施し、色を施す部分には9色の自然由来の染料を使って刺すように着色する工程が特徴です。染色には、大豆の汁を使うことでタンパク質に色を固定し、土や墨、金属から得られる顔料で色合いを作り出す技法が用いられています。

寒ざらし作業の意義


寒ざらしは、色染めした生地を天日干しし、寒風にさらすことで発色を促進し、色の定着を高める重要な工程です。この作業は、1年で最も寒さが厳しい時期に行われ、その過程で色が一層引き立ちます。特に今年は雪不足に見舞われましたが、ようやく降雪があり、2月7日から寒ざらし作業が再開されました。

厳しい環境下での作業


この日、高山市の最低気温は氷点下5.4度に達しました。作業員たちは、竜や鳳凰が描かれた約12メートルの生地を丁寧に伸ばし、しわができないように竹ひごを取り付けていきます。雪の上に広げた生地は、冬の日差しと冷たい風にさらされることで、美しい発色を実現します。特に、雪に反射した太陽光がもたらすオゾンが、白い部分を漂白し、鮮やかさを引き立てる効果があります。

ゆはら染工の思い


5代目社長の柚原雅樹氏は、「雪が積もらない日が多かったが、ようやく降ってくれてよかった。これからの寒ざらし作業に期待している」と語ります。この寒ざらし作業は3月中頃まで続く予定で、飛騨染が地域の伝統と文化を彩る重要な役目を果たす姿が見られるでしょう。寒さに負けず、丁寧に仕上げられた色鮮やかな生地は、祭りでの華やかな衣装として多くの人々を楽しませることでしょう。

お問い合わせ先


この活動に関する詳細は、高山市役所広報公聴課までお問い合わせください。
  • - 住所:〒506-8555岐阜県高山市花岡町2-18
  • - 電話:0577-35-3134
  • - メール:[email protected]


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会社情報

会社名
高山市
住所
岐阜県高山市花岡町2丁目18番地
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