大阪・関西万博とAI建物管理システム「管理ロイド」の導入
2025年に開催予定の大阪・関西万博に向け、株式会社THIRDが提供するAI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」が、会場の施設維持補修業務において導入されました。これにより、業務の効率化と品質向上が期待されています。
ビケンテクノと「管理ロイド」
このシステムを利用するのは、大阪府に本社を置く株式会社ビケンテクノです。彼らはすでに2021年から「管理ロイド」を導入し、多くの業務改善を実現しています。万博の豊富な施設を効率的に管理するためには、従来の手法では限界がありました。そこで「管理ロイド」を活用することで、労働生産性の向上と、数千件にわたる点検業務の管理が実現されるのです。
「管理ロイド」の具体的な機能と効果
「管理ロイド」は、スマートフォンアプリを通じて点検、検針、業務報告などを簡単に行うことができるため、事務所への帰社後に報告書を作成する必要がなくなります。また、業務結果は実時間でWEBダッシュボードに集約され、関係者間で迅速に情報共有が可能です。
万博の管理業務はビケンテクノを含む複数の管理会社によって行われますが、「管理ロイド」の導入により、異なる管理会社でも一貫した管理が可能に。設備の不具合が発生した際にも、報告機能を利用して迅速に対応できる仕組みが整っています。
遠隔監視とデータ管理
遠隔監視オプション機能の活用により、中央監視装置やセンサーとの連携が強化されています。これにより、水道検針も自動化され、管理員が現地に赴かずともデータを取得できるので、作業の負担が大きく軽減されます。全施設のエネルギーデータも一元管理され、即座に状況を把握することができます。
このように、「管理ロイド」は建物の既存設備と連携を図りつつ、統合的なデータ管理と遠隔監視を実現。これにより施設の管理が大幅に効率化され、万博の運営を支える重要な役割を果たします。
ビケンテクノの評価
ビケンテクノの関係者は、これまでの導入効果を踏まえて万博プロジェクトでも「管理ロイド」を採用したことに満足しています。多国籍のパビリオンが立ち並ぶ万博では、業務の複雑さが増す中で、「管理ロイド」がその課題を解決する鍵になると期待されています。
「管理ロイド」とは
「管理ロイド」は、不動産管理に特化したAI-SaaSソフトウェアです。ペーパーレス環境を実現し、労働生産性を向上させることで、検針ミスや業務リスクの軽減が図られています。さらに、AIを活用した機能によって管理品質が高まるという特徴もあります。
このシステムは、スマートビル化を手助けする新機能を提供し、今後の不動産管理において重要な役割を果たすことが期待されています。
株式会社THIRDの紹介
株式会社THIRDは、2015年に設立され、主に不動産や建築業界に向けたDXソリューションを提供しています。彼らは、AI技術を駆使して「管理ロイド」や「工事ロイド」などの先進的なソフトウェアを展開し、業界の労働生産性を向上させる取り組みを進めています。新たな技術の導入が進む今、THIRDのアプローチが注目されています。