令和7年4月22日、高槻市の一乗寺に広がる竹林で、保育園の園児たちが春の味覚、タケノコ掘りを楽しみました。この活動は、地域に根付く森林ボランティアグループ「高槻里山ネットワーク」の主催によるもので、自然環境教育の一環として行われています。
当日は、五領認定こども園、梶原ピッコロ保育園、和光認定こども園から計72人の園児たちが参加し、竹林の美しい自然の中で元気よく遊びながらタケノコ掘りに挑戦しました。子どもたちは、土の中から顔を出すタケノコを見つけると、嬉しそうな歓声をあげ、スコップを使って一生懸命掘り進めていきます。メンバーから、「タケノコを傷つけないように、根っこ側から掘ることが大事だよ」とのアドバイスを受けながら、慎重に作業を進める姿が印象的でした。
高槻市の梶原地区はこのタケノコの生産地としても有名で、その白く柔らかい食感と独特の甘みは、地域特産品として親しまれています。タケノコ掘りを終えた園児たちは、「掘るのは大変だったけれど、楽しかった!」「持ち帰ってタケノコご飯を作ってもらうのが楽しみ」と、今後の料理への期待感を笑顔で語っていました。
このイベントは平成16年から定期的に行われている春の恒例行事であり、地域の竹林の保護活動と自然教育を両立させる素晴らしい取り組みです。加藤和美さんが会長を務める「高槻里山ネットワーク」は、参加者にとって楽しい体験を提供するだけでなく、自然と共に生きることの大切さを伝えています。これまでの活動を振り返り、昨年の夏に地域の雨量が少なかったことを懸念していたものの、今年は大きなタケノコが豊作だと報告されました。
地域の伝統や食文化を体感することによって、現代の子どもたちが自然に触れ、楽しむことができる貴重な機会となっています。これからも高槻市でのタケノコ掘りイベントを通じて、地域や自然環境への理解を深めていくことでしょう。