新工場が稼働開始!
長野県北安曇郡池田町に、電動自動車向け駆動用・発電用モーターコアを生産するための新工場が12月13日に竣工しました。この新しい工場棟は、「第8工場」として位置づけられ、今後はモーターコアの量産と関連するプロセスが行われていく予定です。
新工場の目的と特徴
新工場は、特に急成長を遂げている電動自動車市場において、効率的なモーターコアの製造を目指すために設立されました。これまで以上に市場ニーズに応えるために、300トンの大型高速プレスおよび独自のMAGPREX®ラインが導入されています。この技術は、モーターコアに磁石を挿入し、樹脂で固着する作業を行う工程であり、量産体制の確立に寄与するものです。
また、新工場は「マザー工場」として、国内外の提携先工場にもこのプロセスの拡大を図り、グローバルな生産体制の強化を目指しています。この取り組みは、モーターコアの製造が環境に配慮したものであることを重視しており、2050年のカーボンニュートラル達成へ向けた重要なステップとなります。
竣工式の様子
竣工式では、黒田精工の代表取締役社長、黒田浩史氏が挨拶を行い、新工場の意義と未来への展望を語りました。「この工場の建設は経済産業省の補助事業に採択され、国内で最先端技術を用いて製品を生み出すという当社の理念を高く評価していただけたことを嬉しく思います。この新工場から供給される製品が、世界の脱炭素社会に貢献することを目指します」と述べました。
生産能力の向上と最新設備
長野工場では、第8工場の竣工に伴って、全体のレイアウト見直しや新たな加工機械の導入が進められています。その結果、電動自動車用モーターコア金型の生産能力が2023年と比較して2025年までに2.5倍へと跳ね上がる計画です。
このように、工場の拡張は新たな雇用の創出や地域経済の活性化にも繋がると期待されています。新工場の平均面積は約2,100㎡、初期投資額は16.5億円で、設置された太陽光パネルは合計468kWの発電能力を持ちます。
環境への配慮
この新工場には、環境問題への対応として、年520MWhの発電量を見込める太陽光パネルが設置されており、CO2排出削減の取り組みが一層強化されています。これらの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
新工場の設立による電動自動車向けモーターコア生産体制の強化は、今後のモビリティの進化に大きな影響を与えることでしょう。この新たな一歩が、未来の自動車産業にどのような変化をもたらすのか、期待が高まります。
【新工場概要】
- - 所在地:長野県北安曇郡池田町大字池田2081-1
- - 初期投資額:16.5億円
- - 工場面積:約2,100㎡
- - 生産品目:電動自動車向け駆動用・発電用モーターコア
本工場に関するお問い合わせは、黒田精工株式会社経営企画部まで。
また、この新工場の完成は、地域経済や電動自動車産業への活性化を約束するものであり、今後の展開に注目が集まるところです。