千葉県内で介護を学ぶボードゲームがスタート
超高齢社会が進む中、介護職への理解と関心が薄れている若年層に向けて、新しいアプローチが始まりました。NPO法人Ubdobeは、ゲームを通じて介護の本質を理解するボードゲーム「100歳の同級生」を開発しました。
このボードゲームは、プレイヤーが突然高齢者になるという設定で、仲間と協力して高齢者の困りごとを解決する内容になっています。これにより、介護に関連する難しい問題を自分の学生生活と重ね合わせ、親しみやすく学ぶことができます。もともと介護に対して「なんとなく近寄りがたい」と感じていた若者たちにも新たな視点を提供する試みです。
授業の実施
このボードゲームは千葉県市原市の千種中学校で、2024年11月22日に導入されました。この授業では、現役の介護職がファシリテーターとして参加し、実際の介護の現場での経験を学生たちに伝える役割を果たしました。ゲームを通じて楽しく学びながら、介護職の魅力を存分に感じることができる貴重な時間です。
授業の後のアンケート結果によると、「介護の仕事に興味がある」との回答は、授業前の25.9%から、授業後には73.1%へと増加しました。生徒の中からは「ボードゲームを通して楽しく介護について学べた」「明るいイメージを持てるようになった」といった感想が多く寄せられました。これは介護業界にとって重要な前進と言えます。
今後の展開
NPO法人Ubdobeは、今後もこのボードゲームを千葉県内のみならず、全国の教育機関や福祉関連の団体で活用する組織として活動を強化していくつもりです。介護職の魅力を広め、次世代の人材を育成するための重要な取り組みとなるでしょう。
また、NPO法人Ubdobeは福祉や医療の専門的知識を持ち、様々な社会的問題をクリエイティブな手段で解決することを目指しています。今後の活動にもぜひ注目したいところです。
詳細な資料請求や実施に関するお問い合わせは、NPO法人Ubdobeの公式サイト及び千葉県の健康福祉部まで。新しい形で介護に関わる人材が育っていく様子が期待されます。