JSOLの「Musute®」、グッドデザイン賞受賞の意義
株式会社JSOLが2024年4月に提供を始めた備蓄品管理プラットフォーム「Musute®(むすて)」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、災害時の備蓄品の管理と寄付の調整を簡潔に行える革新的なシステムが高く評価された結果と言えます。
「Musute®」の概要
「Musute®」は、商品データを一元管理し、必要な情報を企業や団体と共有できるプラットフォームです。これにより、災害備蓄品の種類、個数、保管場所、賞味期限などを効果的に把握し、管理することが可能になります。また、利用者が登録した備蓄内容を支援団体に公開することで、必要な物品を必要な時に寄付を受ける仕組みが整っています。
大阪・関西万博との連携
さらに、JSOLは2025年に予定されている日本国際博覧会(大阪・関西万博)でも「Musute®」を活用します。この博覧会では、準備中の60万食分の備蓄食料が未使用になる可能性があるため、企業や団体が「Musute®」を通じて情報を円滑に提供することで、フードロスの回避を目指しています。
名称に込めた想い
「Musute」という名称には、特に二つの意味が込められています。一つ目は「無、捨て」。これは、循環型の社会を目指し、廃棄物を出さない世界を想像しています。二つ目は「結、手」。企業と利用者、さらには困っている人をつなぎ、緊急時に支援の手を差し伸べるという意図が込められています。
評価を受けた背景
「Musute®」の受賞は、グッドデザイン賞審査委員からの評価によるものです。審査委員は、Platoの活用により防災備蓄と社会福祉に寄与するこのプラットフォームの重要性を強調し、特に余剰物資の管理と子ども食堂とのマッチングの合理化が高く評価されました。災害が社会の大きな課題となっている中、他の企業もこのプラットフォームを通じて、ソーシャルグッドに貢献しながら備蓄を管理する新しい基準を確立できるとしています。
JSOLの今後の展望
株式会社JSOLは、今後もITを駆使して社会課題の解決に向けた取り組みを進めるとのことです。「Musute®」は、その実績を基に、様々な分野や社会へ影響を与えていくことでしょう。企業の活動が、持続可能な社会の実現にどう寄与していくのか、今後も注目していきたいと思います。