2025年のブッククラブで選ばれた人気作家10人
オシロ株式会社が提供するコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」における読書会(ブッククラブ)の調査結果が発表されました。2025年の1月から11月までに開催された574件の読書会を対象に、どの作家の作品が多くの参加者に読まれたのかを分析し、トップ10を明らかにしています。
その結果、2025年のブッククラブで最も読まれた作家は、三島由紀夫でした。この年は三島の生誕100周年にあたるため、彼の作品に対する関心が高まったことが要因とされています。さらに、三島以外にも生誕周年を迎えた作家が多く、その影響で「みんなで読んでみよう」という気運が生まれたようです。
特に印象的なのは、ドイツの著名な作家トーマス・マンも150周年という記念の年を迎え、作品が選ばれたことです。周年を迎える作家の作品は新訳や展覧会、イベントなどが多く行われ、多くの人々に作品に触れる機会を提供しました。
読書会で選ばれた作家たち
以下は2025年のブッククラブで多く読まれた作家10名のリストです:
- - 三島由紀夫
- - 國分功一郎
- - トーマス・マン
- - 夏目漱石
- - ハン・ガン
- - 三宅香帆
- - カズオ・イシグロ
- - 平野啓一郎
- - 井上慎平
- - グレッグ・マキューン
話題性が作家選択に影響した部分もあります。2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン氏や、新書大賞2025を受賞し注目を集める三宅香帆氏の作品も多く選出されました。特にカズオ・イシグロの『遠い山なみの光』が映画化されたことも大きな影響を与えたでしょう。
コミュニティ特有の傾向
コミュニティ内で開催される読書会ならではの特徴も見受けられました。哲学や思想に特化した國分功一郎の著作は、一人で読み進めることが難しいと感じる読者が多いため、ブッククラブでの開催が活発になったと考えられています。また、井上慎平の『弱さ考』は多くのコミュニティで議論を促す内容であったため、複数回にわたり読書会が開催されました。
これらの結果から、読書会に参加することで意見交換ができる環境が提供され、参加者は心理的に安心して感想や意見を共有できるというニーズが満たされていることが分かります。
まとめ
OSIROのブッククラブを通じて得られた調査結果は、作家の人気の裏側にある要因を浮き彫りにしました。記念の年や話題性、そして作品を通じての意見交換が、児童や大人にとっての読書の楽しさを増しているのです。この調査結果が、これからブッククラブを開催したい方や参加したい方にとって、参考となることを願っています。
また、OSIROでは「ブックログ」という新機能も提供開始しました。コミュニティメンバーが読んだ本や積ん読本を登録し、情報を共有できる機能です。これにより、コミュニティ内での本のやり取りや読書をより楽しむことができます。
これからの読書体験を一緒に豊かにしていきましょう!