NTT-AT、OT環境の安全性向上を狙った新サービスを発表
NTTアドバンステクノロジ株式会社は、2025年3月28日から新たに「OsecT運用支援サービス」の提供を開始することを発表しました。このサービスは、NTTコミュニケーションズが展開する「OsecT」に基づき、特にOT(Operational Technology)環境におけるセキュリティ監視を強化するもので、企業のセキュリティ人材不足という課題を解決することを目的としています。
1. 提供背景と必要性
最近のデジタルトランスフォーメーションの進展に伴い、OTやIoT機器がサイバー攻撃の新たなターゲットとなっています。これにより、企業は高度なセキュリティ対策が必要不可欠となっています。特に製造業やビルメンテナンス業においては、経済産業省が策定したガイドラインに従い、セキュリティ対策を徹底する必要があります。しかし、実際には、ICS(産業用制御システム)やSCADAシステムといった環境でセキュリティ人材を確保することが難しい状況です。
NTT-ATは、このような状況下で、OsecT運用支援サービスが顧客の人材確保に貢献できると述べています。また、国際的な標準化団体であるISAやIECが発行したセキュリティ対策に関する国際標準に沿った形で、本サービスが設計されていることも重要なポイントです。
2. OsecT運用支援サービスの特徴
本サービスでは、以下の機能が提供されます:
OsecTからのアラート通知は、事前に登録された台帳と連動し、アラートの種類や発生した機器を明確に示します。
NTT-ATの専用ポータルを通じて、セキュリティ専門家がアラートに関する問い合わせに応じます。
毎月のセキュリティ状況について、OsecTからのレポートを基にプッシュ通知を行い、関連するセキュリティ情報を共有します。
このサービスは、既存のOT/IoTネットワークに影響を与えずに導入することができ、小規模な事業所でも気軽に利用できるよう設計されています。
3. 今後の展望
NTT-ATは、提供開始後、お客様のニーズに従った運用要件を収集し、OT向けのセキュリティサービスのさらなる拡充に努めていく方針です。
4. 価格について
本サービスの参考価格は、年間1,386,000円(税込)からの設定となっていますが、OsecTの費用は別途必要です。具体的な内容や変更点については、お問い合わせの際に詳細を確認することが可能です。
5. まとめ
これからのデジタル社会では、企業のOT環境の安全性がますます重要になってきます。NTT-ATの新サービスは、企業が持続可能なセキュリティ環境を整える上での強力なサポートとなることでしょう。今後の展開に注目です。